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642 君ヶ金崎=石巻市狐崎浜(宮城県)宮城と広島のカキについて書きとめておくと… [岬めぐり]

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 君ヶ金崎は、大室崎と焼山崎の間に挟まれた岬で、道からも遠く離れているため、通りすがりに目に入るという岬でもない。周辺の海域では、たくさんのカキ養殖のためのブイが並んで浮かんでいる。そう、宮城県はカキの産地としても名高い。
 だが、思い出していただければありがたいが、はばかりながらでんでんむしは広島の出身である。
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 当然、カキといやー広島に決っとるじゃろうが…と言いたいのが正直なところである。とはいえ、でんでんむしも流れ着いた関東地方に、すっかり着床してしまってもう長い。印象として、東日本では、宮城産を謳うカキの勢力もかなりである。
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 では、実際のところはどうなのだろう。最新のデータを政府の平成18年漁業・養殖業生産統計(2006年)からみてみよう。
 宮城県のカキの通年での収穫量は、殻付きが50,576トン、むき身が5,058トンであった。これに対して、広島県は106,400トンと19,241トンであり、やはり倍以上の差があり、カキ王国広島の王座に揺るぎはないのである。宮城県に続くのは、岡山県、岩手県あたりだが、これも水が開いているので、No2の宮城県の座も、当分変わりそうにない。
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 最近の店頭の傾向では、“宮城産”と単独で名乗るよりも、“三陸産”と2位3位連合で追いかけているようである。
 今回、改めて統計を確認してみて知ったのは、広島と宮城では、養殖方式にかなりはっきりした相違がある、ということである。
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 つまり、広島では「いかだ式」、宮城では「はえ縄式」で一部「垂下式」というのもあるらしい。なるほど。そうわかってこの岬の海面を見ると、確かにいかだではなくブイばかりである。実を言うと「はえ縄式」の実態もさだかではないが、なんとなく漁法から想像がつく。
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 昔からよく言われてきたことに、初めてカキを食べた人の勇気を誉めることがある。これも西洋流の発想であって、でんでんむしにはさほどには思えない。むしろ、エスカルゴなどを食べるほうが、よほど常軌を逸したことのように思える。
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 だいたい魚貝類の生食を嫌うはずの西洋人が、唯一カキだけは昔から生で食べてきたというのからして不思議である。高級フランス料理のメニューになっている。生カキを食するという食習慣も、明治になって西洋からさまざまなものと抱きあわせのようにして、日本に持ち込まれたものである。それ以前から、日本でも生食があったといもいわれているが、冷蔵保存技術がないため広がらなかった。もちろん、火を通して食べる習慣(あるいはときにナマで)は、かなり古く、縄文時代からあった。
 オイスターバーというスタイルまであって、これも近年東京でも見かけるようになった。でんでんむしも、八重洲地下街にあった店に一度入ったことがある。だが、ナマはダメである。
 もう、何十年も前のこと、広島へ帰ったときこれにあたって、えらい目にあった。郷土の名誉のために、ぜひとも付言しておかなければならないが、それは広島のカキが悪いわけではなく、二枚貝ならなんでも起こり得る。
 せっかく宮城のカキの産地を歩いているのだから、少しはよいしょもしておかねばならない。宮城のカキは大ぶりなのが多く、おいしそうですよね。

▼国土地理院 「地理院地図」
38度20分32.93秒 141度25分55.67秒
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dendenmushi.gif東北地方(2010/09/20 訪問)

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タグ:宮城県
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