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646 東ノ崎=石巻市鮎川浜(宮城県)「こがね花咲」とよみて奉たる金花山海上に見わたし [岬めぐり]

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 黒崎の向こうに見えてくる金華山は、一島全山が黄金山神社の神域である。主な建物は、神社とその付属の宿坊などのほかは、民宿などがあるきりで、集落らしきものはどこにもない。
 金山毘古神(かなやまひこのかみ)・金山毘賣神(かなやまひめのかみ)という金銀財宝を司る黄金の神二神が祀られた島であるから、“三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない”という言い伝えがある、という。
 残念! もっと早くからそれを知っておれば、今頃は左うちわで安楽に暮らせたのに…。
 この黄金山神社の創建は、およそ1250年前であるというが、そうすると天平時代の頃である。確かに古い。この頃から、奥州で金が産出されている。これは極めて重要なことで、これなくして天平文化は光り輝くことはなかった、といっても過言ではないだろう。この黄金山神社は、そういう時代の史実を背景としており、密接な関係があるとみられる。ただ、産金の場所からは遠く離れたこの島にというのは、ロケーションの独立性(島)や神秘性を狙ったのであろうか。
 松尾芭蕉が奥州の細道の旅で石巻を訪れたのは、元禄2(1689)年5月のことで、そのときは現在の旧北上川の河口に近い日和山から、金華山を眺めたということになっている。
 “「こがね花咲」とよみて奉たる金花山、海上に見わたし、…”というのだが、これは大伴家持が金華山を「こがね花咲」と詠んで天皇に奉ったという故事をなぞっている。万葉集には、大伴家持による「陸奥国に金を出だす詔を賀く歌」がある。これは陸奥の産金を祝して朝廷に奉った長歌で、その反歌三首のひとつに、
  天皇の 御代栄えむと 東なる 陸奥山に 金花咲く
という歌がある。だが、家持が詠んだ“東なる陸奥山”とは、金華山のことではあるまい。当然、どこから金が出たかは、知っていたはずだから、その地を指している。
 芭蕉の早とちりでなければ、それも知ってか知らずか…、あるいは知っていてわざと…ということになる。
 また、日和山から海上遠くに望み見ることができるというのは、果たしてどうだろうか。
 牡鹿半島の陰になってしまうか、あるいは445メートルの山頂部分だけくらいなんとか見えるのか、また南端のこの東ノ崎が田代島と網地島の間にかすかに見えるのかどうか、春霞の牡鹿半島と海を想像すると、それもいささか微妙なところである。
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 東ノ崎は高さ30メートルくらいの岩場が長さ300メートルくらい南に突き出たところで、金華山航路の連絡船が黒崎を回り込む辺りで、最接近する。
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 この北東側に1キロ近く行ったところには、鮑荒崎という岩の岬があるのだが、それは船からは見えない。そこには灯台もあって、数軒の建物もあるように地図では描かれているので、あるいはその名前からの推測では、漁師小屋のようなものがあるのかもしれない。
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 全島が花崗岩でできている周囲26キロという金華山の島の周りは、船着き場周辺以外すべてぐるりを岩が取り巻いており、島の南部では50メートルくらいのところに道があるらしい。だが、それも途中で消えてしまいうので、島の北側はほとんど人が入れない。そこに、大函崎、小函崎、そして北端の仁王崎もあるのだが、そこには行けない。これらは、640 寄磯崎の項目で遠目に触れておいたので、それでよしとしなければならない。
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 霊地の島、禁猟禁伐の地とされてきた。鹿は神の使いとして保護されてきたので多数生息しているが、それの食害によって自然の植生に変化を起こしてきているようだ。
 自然は、人間が入り手を加えなくても、常に変化していくものなのだろう。
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 カモメがいる写真は、帰りの船から撮ったもので、このときにはデッキにも大勢のおばさん達が乗り込んできた。それが手に手にポテトチップスなどの袋を持っていて、放りあげるので、それにカモメが群がってくるのだった。

▼国土地理院 「地理院地図」
38度16分11.91秒 141度34分32.15秒
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dendenmushi.gif東北地方(2010/09/20 訪問)

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タグ:宮城県
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