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676 シノダイ岬=沙流郡日高町字富浜(北海道)確認するのに苦労して結局推定によらざるを得なかった岬 [岬めぐり]

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 北海道の岬では、「鼻」がなく「崎」も少ないかわりに「岬」が多い。その数が多いというのではなく、あくまでも岬の名前表記のことである。西日本では、小さい岬には「鼻」が多い、という傾向があるが、北海道ではみんな「岬」なのだ。
 シノダイ岬も、堂々と「岬」を名乗っているし、地図にも麗々しく大書してある。しかし、地図が暗示するその実態は、へんてつもない丸みを帯びた砂浜のようにしか思えない。ただ、少し周辺にも目を広げてみると、沙流川の河口はかつてはもっと広く、その左岸の先端にあって、けっこう目立つ岬だったに違いないと想像できる。
 試しに、縮尺を小さくして(分母数値を大きく取るように変えて)この川の河口付近を中心にして見てご覧なさい。一見、ただだらだらと長く、ほとんど一気に引いた斜線のように見える、この日高本線の沿岸も、ここだけが、微妙にぽっこりとふくらんでいるのがわかるだろう。ここにだけ岬の名があるのも、それで納得がいく。
 苫小牧から様似までの日高本線沿線では、数少ない岬のひとつ…いや、厳密に言うと、登別から襟裳岬までの間で、たったふたつしかない岬のひとつなので、なんとか車窓から確認しようと往復でがんばってみたが、どうもこれがそうだという岬は視認できなかった。
shinodai02.jpg
 本来、近くの富川の駅で降りて、歩いてみるという計画もあったのだが、日高本線のダイヤがそれを許さない。
 おまけに、この天気。
 飛行機に乗る前から、北海道地方の週間天気予報には、雲と傘のマークばかりがずらりと並んでいた。それでも、長い旅程のなかではところどころ晴れることもあるだろうと、楽観して出てきたのだが、千歳に降りて南千歳を経由して苫小牧に向かうところから、ずっと雨が降っていた。
 苫小牧で日高本線の次の列車が、2両連結でホームを出るまで40分も待っていたのだが、一両目はそこそこ人が多いのに、二両目は空いている。そっちのほうが当然よかろうと思ったら、それは鵡川(むかわ)で切り離しになるのだった。
 あわてて、一両目に戻り、なんとか進行方向右側の窓を確保したものの、そこでは後ろ向きになる。古くは製紙工場が看板であった苫小牧は、今ではその苫東地区に大規模な工業団地開発を進めてきた。しばらくは車窓にそんな景色が流れ、“原野”の二文字をくっつけて昔から知っているような“勇払”という場所を通り過ぎる。
 シノダイ岬のある場所は、沙流郡日高町字富浜というところ。
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 富川の駅の前後で、日高本線は大きく迂回して、沙流川を少し上流に過ぎるところで鉄橋を渡る。これは、鉄道敷設のさいには、まだ河口近くは地盤が安定していなかったことを思わせる。
 川を渡ったところでまた線路は海岸に寄って戻るのだが、その周囲は一帯すべて牧場のようである。北海牧場、沖田牧場、シンボリ牧場(競馬に縁のない人でも知っている)…などがこの付近に散らばっているが、牧場自体はここだけでなく、これから先、終点の様似近辺までの広範囲にわたって、たくさん点在している。
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 地図上の岬表記は、海岸線に沿うようにカーブする付近にある。とくに出っ張っているのでもなく、岩や山があるわけでもなく、牧草の丘の先に砂浜が続いている、という感じなのだが、どこまでも同じような景色が続く車窓からは、ココがそうと特定することがなかなかできない。
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 岬らしいものはなにも見えず、海岸の景色も、それとおぼしき辺り、斜めからみてこの付近がシノダイ岬かと推定される場所では、ちょうど木立に隠れてなんともいえない。海岸段丘のように、牧草地の向うが海に向かって若干盛り上がっているので、海岸線も見えない。
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 しかたがないので、まことに冴えないけれどとりあえずそうありのまま書いて、お茶を濁そうとしていたのだが、地元に近いシラネアオイさんからさっそくコメントいただいた。「どうやら海釣りの名所の様で海岸線に護岸用のコンクリートを打ってあるだけ」らしいというのである。
 それで、ハタと気がついた。国土地理院の地図は更新が遅い。他のネット地図は、海岸線などほとんどいい加減でなにも描いていない。だが、コンクリートならば、Googleの航空写真で確認できるではないか。
 なんと、ちゃんとコンクリート護岸らしきものが確認できる。かなり長い白い線が、途中でカギ状になったりしながら延びていた。
 その中間のカーブで、シノダイ岬と記されたすぐそば近くには、牧場の施設らしい牧舎の屋根がある。つまり、それから推定すると、シノダイ岬の場所は、冒頭に掲げた写真の建物の左手あたりの海岸(ちょっと黒く盛り上がっている?)であろう。
shinodai07.jpg
 結局、翌日の復路でも同じような冴えない天気で、雨と靄のなかで、やはり“これがシノダイ岬だ”というはっきりとした視認は、ついにできなかったのだが、たとえお天気がよかったとしても、車窓からの確認はできなかったろう。だが、その推定にほぼ間違いあるまい。
 列車はスピードを上げながら海岸に沿って走っていき、日高門別の駅が近づく頃になって、やっとウマがいるところが見えた。
shinodai08.jpg

▼国土地理院 「地理院地図」
42度29分7.35秒 142度1分40.37秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2011/07/14〜15 訪問)

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タグ:北海道
きた!みた!印(39)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

シラネアオイ

こんにちは!色々調べましたがどうやら海釣りの名所の様で海岸線に護岸用のコンクリートを打ってあるだけの様ですね!!
by シラネアオイ (2011-08-05 16:41) 

ぱぱくま

生憎のお天気でしたね。
日高といえばやはりサラブレッドですよね!
シノダイ岬・・う~ん岬のイメージとは少し・・(^-^;

by ぱぱくま (2011-08-06 00:32) 

dendenmushi

@シラネアオイさん、調べていただいたそうでありがとうございます。おかげで、ヒントをいただきましたので、補筆しました。
 このコンクリート、結構長いんですね。
by dendenmushi (2011-08-08 06:58) 

dendenmushi

@そうなんです。今日の項目では、新冠町なので、少しだけサラブレッドのことにもふれないわけにはいきません。
 ただ、岬めぐりのこちらは、なんといっても「単なる通りすがり」にすぎないので…。
by dendenmushi (2011-08-08 07:01) 

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