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686 イタンキ岬=室蘭市東町(北海道)海と陸とのせめぎ合いが休みなく続く岩場と砂浜 [岬めぐり]

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 鷲別岬の南に砂浜を経由して続くのは、イタンキ岬。ここは、東室蘭市街の南にあって、海岸に取り残された小山と、心ならずも砂州でつながってしまった小島のような形をしている
 地元の政治情勢にも詳しいタクシーの運転手さんが、最初に連れてきてくれたのは、岬の南側の海岸だった。水たまりの空き地に車を乗り入れると、降りて土手を越えれば岬が見える。
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 そこは、広い砂浜の向こうにポッコリと小山が盛り上がっていて、陸地側にあるもうひとつの小山との間を、なんとなく不釣り合いな感じのする住宅街が埋めている。
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 砂浜もあまりきれいとは言えないが、運転手さんの話では、この先には、北海道で始めて確認された、鳴き砂の海岸があるのだという。イタンキ浜という名は、海水浴場として知られているらしいが、過去には椀(イタンキ)にかかわる漂着村民餓死の伝説もあり、また強制労働に連れてこられた中国人労働者の遺骨が掘り出された場所として、悲しい記録がある。砂も泣いているのには、理由があるのだ。
 そのさらに先にあって、雨雲のなかに薄く見えている崖が続く先は、トッカリショ岬方面のはずだ。
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 “渚100選”とやらにもなっているというイタンキ浜に比べると、イタンキ岬については、まったく情報がないが、とにかく南側からは堤防も邪魔。岬の陰を利用して、ここにも漁港ができているのだ。
 それよりも、北側からの眺めのほうが、岬らしくていいだろう。小山の裾をトンネルで越えると、イタンキ岬の北面が見える。
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 ここも断崖が立つ波打ち際に、白い波が押し寄せて砕け、ときどき高く舞い上がっている。岬の岩場では、どこでも同じような光景が、常に休むことなく繰りかえされている。それが、岬の風景だ。
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 まさしく海と陸とのせめぎ合いで、これこそ岬の岬たる所以でもある。とはいっても、攻めているのはもっぱら海のほうで、陸は対抗する術ももたないようだ。動くこともできず、動いたときはたいてい負けて崖が崩れ侵食されたときだろう。
 えりもの岬に吹くような風があるわけでもないが、本州と北海道南部の間にある太平洋の隅っこでも、うねりは次々と押し寄せては、砂浜に吸い込まれていく。ここでは、海が勝っているようにも見えないが…。
 岩場と砂浜では、波の受け止め方も、そこにはたらく力も、異なるものがある。
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 ついでに、室蘭の町も少しくらいは歩いておこうと、運転手さんに頼んで西口でいちばんにぎやかなところで降ろしてください、とお願いする。再び「はとやま会館」の横で陸橋を渡り、着いたのはナガサキヤという大きなスーパーの前だった。
 ホテルに帰ってみると、エレベーターには団体で混雑するので朝食時間をずらすようにという貼り紙が掲示してある。窓の下に見えている駐車場もほぼ埋まりかけており、一見右翼の街宣車のような黒いバスが2台停まっている。それは、プロレスのバスであった。
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 テレビの天気予報を見ると、大きな傘のマークがついていた。翌日もどうやらこの様子では、晴れることは望めないようだ。

▼国土地理院 「地理院地図」
42度20分10.66秒 141度2分1.34秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2011/07/15 訪問)

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タグ:北海道
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