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696 雷電岬=岩内郡岩内町字敷島内(北海道)雷電だらけでトンネルだらけの海岸線を行く [岬めぐり]

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 この日もお天気が若干よかったのは、弁慶岬にいたときだけで、岩内に向かう頃から、だんだん怪しくなり、雨も落ち出していた。
 雷電山(標高1,211メートル)から、雷電峠(標高500メートル)をつなぐ尾根が、北寄り西に日本海に向かってのびた先に、雷電岬がある。岬の上には、すっぽりと煙霧をかぶっていた。
 この岬には道がなく、雷電国道は刀掛トンネルで岬の尾根を突き抜ける。そのトンネルを出たところが、雷電温泉。
 雷電だらけである。
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 もうひとつおまけに、岬から3キロ北に離れたところには、雷電トンネルも。3キロ以上もある(おまけにしてはかなり長い)トンネルがあるが、どうしてトンネルだけが離れているのだろう。
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 弁慶岬の項で述べたように、義経主従は寿都から雷電を目指して旅立ったというのだが、なるほどここには弁慶トンネルもあり、“弁慶の薪積岩”という表記がトンネルの上の山中にある。
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 また、刀掛岩や刀掛トンネルの“刀掛”も、弁慶が刀を掛けて休んだという由来がある。“不落の洞窟”の表記も国土地理院はつけていて、それの謂れは砦という説(不落はそこからついたのか?)、アイヌの財宝を隠した場所という説などあるがよくわからない。
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 刀掛の意味は、トンネルを抜けると後方に現れる雷電岬の岩場の特徴的な形状からきたものだと、すぐにわかる。
 クルマを運転しないので、よく知らなかったのだが、国道には重複区間というものがあるようだ。ここも国道229号と江差町柳崎町~岩内町万代の間は276号線と重複している。国土地理院の電子国土ポータルでは、たまたまこの雷電温泉のところで両方が並記されていたので気がついた。
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 ま、名前だけのことだろうが、要は国道が途切れていたのでは具合悪かろうと、重複させることになったのだろう。
 雷電温泉も、今では名前だけである。かつてあった温泉宿も閉鎖になっているようだ。一軒だけ営業しているという情報もあるが、いつ時点の情報かわからない。検索しても、温泉名はでてくるが宿泊施設は出てこない。
 この温泉も、昭和40年代国道の開通と同じ頃であって、一時期は9軒も温泉宿があったが、次々に廃業閉鎖に追い込まれていったようだ。
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 トンネルとトンネルの間、山に阻まれ、港も集落もないところで、温泉だけを売りに営業できる時代ではなくなった、ということだろうか。
 “雷電”の名が、温泉からトンネルまで、あちこちで使われているのは、ほかに代わる呼名がなかったからであろうか。字名の「敷島内」は、セバチ鼻から岩内市街までの海岸線12キロにわたっているので、場所の特定目的には使えないのである。
 では、なぜ“雷電”なのか。
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 当然ながら、アイヌ語源からの転訛説があって、「ライニ(枯れ木)」や「ラエンルム(低い出っぱりの岬)」が語源とされている。その一方では、行く先々で地元の娘と恋に落ちる義経が、この地のアイヌの酋長の娘との別れに際して「来年戻る」と言ったとの伝説があり、この「来年」が訛って「雷電」となったという説まである。
 こういうのをみると、地名なんて相当いい加減なことから始まっている、というか、相当いい加減な後付けも行なわれてきた…という証拠のひとつにもできるのだ。
 おっと、ここでは雷電岬ばかりではなく、進行方向を見ていなければならなかったのに…。失敗してしまった…。

▼国土地理院 「地理院地図」
42度55分20.12秒 140度23分28.08秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2011/07/17 訪問)

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タグ:北海道
きた!みた!印(32)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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きた!みた!印 32

コメント 4

ぱぱくま

写真を見ているとなるほど刀掛の意味が伝わってきますね。
今日は台風直撃でしたが無事に帰宅できましたか?
by ぱぱくま (2011-09-21 22:52) 

ナツパパ

ここは険しい岬ですね。
ここを通過するのは大変そう。
海に沿って、は難しそうです。
やはり山を越えなければならなかったのでしょうね、きっと。
by ナツパパ (2011-09-22 20:45) 

dendenmushi

@刀掛の意味は字面で、形は時代劇などで想像できますよね。この岩の、刀を掛けるとこの幅が、だんだんと狭くなっていくのに、お気づきでしたか。
 バスが岬から遠ざかるにしたがって、角度が変わるので、そうなる順に並べてあります。
 芸が細かい…。

 台風の日は、午前中は東京にいたのですが、さっさと切り上げて、横須賀線に乗って帰りました。
 ちょうど駅を降りた頃から、風雨が強くなってきました。

by dendenmushi (2011-09-23 06:51) 

dendenmushi

@ここも道はありませんのでね。船で海を渡るか、山を越えるしかなかったのでしょうね。トンネルのない、義経や弁慶の時代は…。
 おっと、そこまで遡らなくてもいいですね。
by dendenmushi (2011-09-23 06:53) 

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