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698 兜岬=古宇郡泊村大字泊村(北海道)丸い兜のような形の岬だからだろうが岬を巻く旧道は崩落した? [岬めぐり]

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 町の中に町があった寿都町に続いて、今度は「村」の中に「村」がある泊村である。
 1909(明治42)年に泊村・盃村・興志内村・茅沼村・堀株村の五村が合併して泊村となり、現在に至っている。それが寿都町の場合とほぼ同時期のことなので、当時は町や村を合併しても、旧名を町や村付きでそのまま大字名に使うのが普通だったのかもしれない。
 平地はほとんどなく、川が海に注ぐ河口付近に、小さな集落が続く。
 岩内バスターミナルを出たバスは、観光バスタイプの大型車だが、乗ってくる人は地元の人が多いようだ。すぐに、市街地を離れ、川を越えるとまもなく泊村に入るが、さっそくに「とまりん館」なる付近に合わない大きな建物が現われる。とまりん館なら、泊まれるのかと思いきや、これが北海道電力の原子力PRセンターであった。無料で、原発の安全性の宣伝などの展示をみて、温水プールにも入ることができる。また、泊原子力発電所の構内展望台まで、ここから専用シャトルバスがあるので、それに乗って見学もできるという情報もあったが、それはおそらくもう今は昔の話になったのであろう。
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 「とまりん」とは、この原発のキャラの名前であるという。
 泊村大字堀株(ほりかっぷ)村と共和町の境界にあるのだが、これは北電自身のPRの施設だから、これ自体が原発のもたらした恩恵のひとつとはいえない。もちろん、北海道の電力の4割をになっているというふれこみの、道内唯一の原発を受け入れた恩恵は、ちゃんと別にある。多額の金が流れ込むので、村の財政に心配はない。北海道内の市町村では、唯一この村だけが、地方交付税を受け取っていない。
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 原発つながりで、姉妹都市提携も愛媛県西宇和郡伊方町とだけというのが、3.11後の今となってはブラック・ジョークのようにも思えてくる。
 北電のPRページには、「西積丹縄文ワールド(泊地方の縄文遺跡)」というのもあって、この泊村には多くの縄文遺跡があったことを教えてくれる。そのうちのいくらかをつぶして、原発はできたのだろうか。
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 原発がある場所も、縄文人が集って暮らす適地だったようだが、岬と山に囲まれて隔離され、一般の往来からは目にふれることはない。
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 兜山という山が、丸く海に飛び出しているところが兜岬であるが、ここも兜トンネルで抜けていくので、岬の形状はしかとは見えない。
 アイヌ語源の地名がカタカナで表記されるか、漢字を適当に当てはめた名前が多いなかに、「兜岬」とこの次の「竜神岬」と、和語そのままの地名が混じる。
 国土地理院の地図では、トンネルの両側から道があるが、両方とも途中で切れていて、その先が断崖になっているので、おそらくはかつての旧道が、崩落して通行不能になり、それで新しく兜トンネルで道を通した…。
 こんなふうにも想像できる。
 途中、どの辺りだったか忘れたが、バスの乗客のおばさんたちが、なにやら言っている。どうやら、海のほうばかり向いてシャッターを押していたでんでんむしに、山側にはゴリラ岩があるのだと、教えてくれていたらしい。やっと、それと気がついたときには、もうゴリラ岩は通り過ぎていたので、せっかくの村のおばさんたちの親切を活かせず、申し訳なかった。
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 興志内を過ぎると盃で、この付近には温泉も連続してあるらしい。盃の海には、その名の由来となったものか、とんがり小島が浮かんでいて、橋が架けられている。
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 この先のトンネルは、神恵内村との境界になる。そう多くない他の乗客のほとんどは、盃までで降りていったので、残る乗客はリュックのおねえさんなど旅行者らしい数人だけになった。

▼国土地理院 「地理院地図」
43度5分4.03秒 140度27分58.14秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2011/07/17 訪問)

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タグ:北海道
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きた!みた!印 25

コメント 2

ナツパパ

3.11以降ガラガラと崩れたものは多いですが、ここはまさにその現場ですね。
by ナツパパ (2011-09-27 08:04) 

dendenmushi

@やっぱりね、あれから原発を見る目が変わったという人は、多いんじゃないでしょうかね。まあ、こんな具合であまり見えないんですけれども…。
by dendenmushi (2011-09-28 06:39) 

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