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707 ワリシリ岬=積丹郡積丹町大字余別町(北海道)ワリシリ岬とワクシリ岬の関連につきワケシリの解や如何 [岬めぐり]

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 神威岬からは、小樽行きの中央バスに乗り換えて、きた道を小さな峠を越えて229号線に戻ると、今度は左折して真っすぐ行くと海岸に出る。
 そこで、前方に見えてくるのがワリシリ岬。
warishirim03.jpg
 そう大きくはないが、岩の尾根をトンネルで抜けると岬の東側を利用した余別の漁港と、余別川に沿って奥に長い市街地がある。
 このトンネルは、余別トンネルで130メートルくらいだが、近寄っていくとその横には、新しい余別トンネルの工事が進んでいるところだった。
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 ここでも、古いトンネルの付替えが行なわれているのだ。積丹半島とトンネルは、切っても切れない。
warishirim06.jpg
 トンネルがない時代、人々はどんなに苦労したことだろう。
 前項で、念仏トンネルの由来の記述がどうも釈然としない、と書いていたのだが、それはこういうことである。
 要約したり抜粋引用するとポイントがわからなくなりそうなので、その銘板に彫られた文字を、そのまま再録すると、以下のようになる。
 
 念仏トンネルの由来
 大正一年(一九一二)十月二十九日午前八時半ごろ、神威岬灯台の草薙灯台長夫人、及び土谷補員夫人とその二男(三歳)が天長節(天皇誕生日)のお祝いの品物などを買い出しに余別市街へ行く途中、ワクシリ岬付近で荒波に足をさらわれ海中に落ちて溺死した。
 ワクシリ岬は上は断崖絶壁、下は波打ち際の険しい地形で、なぎや干潮の時はわたることができるが、そうでないときは容易に越えることのできない難所である。
 土地の人々はこのような海難事故が再び繰り返されないようにするため、大正三年にトンネルを造る計画をたて着工した。
 開削作業は岬の西側と東側の両方から同時に始められたが、測量計画の誤算か開削技術が未熟なためか、トンネルの中央で食い違いが生じ工事が頓挫してしまった。ところが村人たちが犠牲者の供養をふくめ、双方から念仏を唱え鐘を打ち鳴らしたところ、その音で掘り進む方向がわかり工事を再開することができたのである。
 このようにして大正七年十一月八日に開通となり、以来「念仏トンネル」の名がある。
 また、この全長六十メートルのトンネルは割合低く中が真っ暗闇なため、「念仏を唱えながら通ると安全である」と言い伝えられている。

warishirim01.jpg 
 下部にイラスト入りのこの銘板が、いつ誰によって残されたのか記載がないが、ここででんでんむしの疑問はふたつ。文中「ワクシリ岬」とは余別トンネルのところにある「ワリシリ岬」とは別であるや否や、別であれば当時は現在の地図では表記が残っていない念仏トンネルのところの岬を「ワクシリ岬」と呼んでいたのかどうか。
 両方の答えが「是」であるとするなれば、いちおう疑問は解消する。
 「リ」と「ク」は形が似ているので、現在の「ワリシリ岬」を「ワクシリ岬」と誤記した、あるいは地元では当時はそう呼び習わすのが普通であった、とする仮説も成り立たなくはないが、「念仏トンネル」の位置は動かしようがないうえに、「全長六十メートル」という長さが、余別トンネルにはあてはまらないので、この仮設は「否」となる。
warishirim08.jpg
 すると、残るのは、念仏トンネルの岬の名を「ワクシリ岬」というのかどうかだけである。
 なんだか、邪馬台国の位置を『魏志倭人伝』から推理するような恰好だが、もちろんことはそんな大事ではない。すんなりと、銘板の文がそのまま理解できないというほうが、あるいはおかしいのか。
 どなたか、ワケシリの方がおられれば、ご教示いただきたいところだが…。
warishirim07.jpg
 余別を過ぎると、前方には遠く積丹岬もうっすらと見えてくる。

▼国土地理院 「地理院地図」
43度19分56.54秒 140度22分31.84秒
warishirimM.jpg
dendenmushi.gif北海道地方(2011/07/17 訪問)

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タグ:北海道
きた!みた!印(28)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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きた!みた!印 28

コメント 6

ナツパパ

アイヌの言葉と関係があるのかなあ、と思いましたがねえ。
「ワリシリ」と「ワケシリ」よく似た名前ですね。
by ナツパパ (2011-10-17 17:19) 

dendenmushi

@あ。「ワリシリ」と「ワクシリ」です。
「ワケシリ」は、でんでんむしが勝手にくっつけただけで…。
by dendenmushi (2011-10-19 07:28) 

かんちゃん

気になりますねぇ~~♪「ワリシリ岬」を「ワクシリ岬」って。。。
この付近の役場に電話して、観光課にでも聞いたら、わかるかもしれないですよねぇ~~♪
^^b
by かんちゃん (2012-07-19 01:41) 

りか

初めまして 念仏トンネルに行った時の日記です。
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-07-18
よろしければ見に来てください。
by りか (2015-07-19 00:10) 

dendenmushi

@りか さん、念仏トンネルまで行かれた記録、拝見しました。すごい行動力に拍手…ですね。すばらしいです。
たしかに、神威岬の尾根から、あの念仏トンネルを見ると、行ってみたくなりますよね。だが、実際に行く人はほとんどいない…のに。
仲ちゃんとタンデムなんて…うらやましー。

あ、かんちゃん さんからのコメント、すみません、見逃してた…。ごめんね。
by dendenmushi (2015-07-19 06:47) 

りか

RSSに登録させていただきました。
廃道や岬、奇岩等とても興味があります。
コメントをしなくても、度々読ませて頂きますね。
これからもよろしく。
今度北海道へ上陸された際は、ここへも行ってみて下さい。
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-01-08
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-12-31
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-05-20
↑ ↑ ↑ 
by りか (2015-07-27 22:48) 

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