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番外:「ビュー・サンセット」=輪島市門前町千代(石川県)内灘から千里浜を経て能登半島西海岸奥の宿へ [岬めぐり]

 カタカナ一字だけではなく、ひらがな一字もあれば、甲、乙、丙、丁などというのもあり、それらが合成されたものもある。そんな符丁が、小字地名になっている。
 この不思議な小字地名は、大聖寺川を越えて福井県に属する吉崎御坊の辺りから、石川県の加賀市、小松市、金沢市、そして能登半島西海岸は羽咋郡志賀町から北へ、輪島市門前町付近まで広く分布している。
 これはきっと、加賀藩の治政となにか関係があるのではなかろうか。ちょっと先走りをしてみれば、無筆の百姓にも土地の特定ができてわかりやすい、という効用もあると考えられる。これも、まったくのあてずっぽうである。
 加賀温泉駅からふたたび特急に乗って、金沢まで戻り、東口から北鉄能登バスの門前急行というバスに乗る。実際のコースは、富来(とぎ)でいったん降りているのだが、岬めぐりの順番は、門前から順に南下していくコース順にしたい。
 というわけで、そんな地名の続く地域の南は特急で、北はバスで走り抜けて、まずは輪島市の門前を目指す…。
 金沢駅東口を出た北鉄能登バスは、市街を横切って海岸に向かう。河北潟のところで内灘から能登有料道路に入ると、内灘海岸から切れ目なく続く千里浜に沿って一路ほぼまっすぐに北上する。
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 「内灘」という標識を見て、突然何十年も前にタイム・スリップしたかのような、妙な感慨に襲われた。
 おりしも、またぞろ政治家たちは大臣発言をめぐってすったもんだとか、相変わらずのことをやっていて、肝心なことはどんどん置き去りになっているが、われわれ日本人は、戦後から半世紀以上にわたる長い自民党政治を経て現在にいたるまで、自分たちの問題をなにひとつきちんと解決したことはない(あえて極論)まま、ここまで走ってきたのではないだろうか…。
 長い海岸を、バスはなにごともなかったように、青い海と空から押し寄せる白波を横にしながら、気持ちよさそうに走るのだが、乗っているこちらの気分は千里浜を過ぎるまで内灘にとらわれていた。
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 千里浜はその昔、一度来ていて、車が走ることができるという砂浜を歩いたことがある。実際、砂浜を車が走っていて、タイヤの跡がコンクリートのように固められていた。今ではもう、砂浜に自動車を走らせるようなことは止めたのだろうか。羽咋川の河口を過ぎると、でこぼこのまったくない海岸も終り、いよいよ能登半島に入っていく。
 いったん海岸を離れ、羽咋郡志賀町富来からは山のなかを走っていたバスが、再び海岸に出たところからは輪島市門前町になる。門前町の南部が、一文字小字名が残っている地域の北限になるらしい。
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 輪島市門前町は、輪島市域の南西側のほとんどを占めるほど広い。したがって、字名をつけて特定しないと位置がわからない。この日の宿は、門前町千代にある、“門前ファミリーイン”とも称している「ビュー・サンセット」。見るからに変わった建物群が固まってあるが、ひときわ目立っている塔は、温泉のボーリングのものかと思ったが、これは展望台としてつくられたという。だが、今は老朽化していて登ることができない。ということは、結構歴史は重ねてきたのだ。
 回廊でつながっている別棟には、宿泊者でなくとも利用できる立ち寄り温泉施設が併設してある。
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 せっかく門前に来たのなら、総持寺門前に泊まって祖院にお参りすることも考えられはするが、そこまでの信仰心も持ち合わせがない。それよりも、岬めぐりの便を考えると、海岸に近いところがいいと、探したのがここだった。
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 海と上長谷崎を望むスロープを田んぼの間を上っていったところにあるこのホテルは、外観だけでなく中もなかなかつくりが凝っていて、おもしろい。いずれは名のある建築家による設計なのだろうから、それをみるのも悪くないだろう。
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 富来から電話して、乗るバスの便をつげると、池田というバス停で降りて待つようにという指示があった。そこまで迎えに来てくれるというのだが、千代とはだいぶ離れている。迎えの車を運転する人に聞いてみると、この付近のバス停で屋根があるところはそこだけなので、万一天気が悪いときの迎車の場合を考慮してそうしているという。
 なるほど。行き届いた配慮である。
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 フロントで教えてもらった建築家の名は、毛綱(もづな)さんというのだった。建築にはド素人のでんでんむしが知るわけはないが、ウイキペディアによると、この人は「形而上の概念を建築にあてはめることに意欲を燃やした」人だという。
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 なんか、そんなしちめんどくさいことをいわれると夢に出てきそうだが、幸いこれは帰ってきてからのことで、この日も丸い窓のあるおもしろいつくりの部屋で、ぐっすりと眠れた。本館の客室は、こういう独立したコテージ風に並んでいて、それらをつなぐゆるい弧を描く通路とベンチがある。
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 また、「悟りと、やすらぎの世界「曼荼羅」を表す設計」という紹介もあったが、そういうのはキライではない。どういう縁か、釧路市にはこの人の設計になる建築が多いようだ。
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 ともあれ、ごちゃごちゃいうより、写真で見ていただくしかないでしょう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度16分8.58秒 136度44分1.07秒
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dendenmushi.gif北陸地方(2011/09/07 訪問)

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タグ:石川県
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