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宮良殿内や桃林寺のある中心市街地をちょっと外れるととたんに田園風景になる島の観光は…(18) [石垣島だより]

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 「旧市街」と括っているが、当地でそう呼ばれているわけではない。「石垣島だより」(16)に掲げた電子国土ポータルの地図で、港を中心としたアミ線に塗られた町街区のことを、でんでんむしが勝手にそう表現しているだけなのだが、“字石垣”を一部に含むこのエリアが、そもそもの石垣の出発点として核になってきたことは確かであろう。
 狭い道の間に民家やアパート、マンションなどが密集しているが、その中央を少しだけ広い道が横断し、縦にも数本縦断している。この地域内で、史跡マーク(∴)がついているのは、宮良殿内(みやらどうんち)と石垣氏庭園であるが、どちらも正直に言って観光名所というほどのものではない。宮良殿内のほうはときたま散策の観光客が紛れ込んでくるが、庭園のほうは閉まっていることが多いうえに少しはずれにあるので、わざわざ行く人も少ないだろう。
 やはり西の外れにあたる桃林寺や権現堂も、薩摩藩がやってきて「石垣島にはなぜお寺がないのだ」といってつくらせたという歴史的意味はあるが、やはり観光バスはこない。
 結局、この付近の古い石垣島の面影は、庶民の家は全部消えているので、わずかに残った旧士族の屋敷と石垣くらいしか、想像のよすがとするものはないわけである。
 桃林寺から西に広がるのは「新栄町」というくらいで、後から開けた地域なのだろう。その先、旧市街地の西は、新川川を越えると、新しい団地などがあるが、真喜良小学校を過ぎると海岸沿いにはリゾートホテルなどが点在し、山側には収穫前の花の穂をつけたサトウキビ畑などが広がり、その向こうには石垣島天文台が白く光る前勢岳(197メートル)が眼に飛び込んでくる。
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 この先、西海岸道路をいけば、富崎、名蔵を経て、川平へ続く。バスターミナルからは、ここを走る川平リゾート線というバス路線が、日に6往復している。
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 旧市街地から北へ向かうと、産業道路の沿線くらいまでは町だが、それより北へはすぐに人家は途切れる。その名の由来は不明なシード線という道路からは、畑の中をフクギやリュウキュウテリハボクといった並木が続き、その周辺はサトウキビ畑や牧草地などが展開する。
 そういった道は、“網の目のように”というわけはいかないが、島の全域にわたり主だったところを走る道ではよく見られる。そして、そのところどころに入植者が開いた集落が点在している。
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 牧場や牛小屋もあちこちにあるわずかにでこぼこな台地が続く先には、バンナ岳や遠くは於茂登岳が聳えるというほどは図々しくなく、控えめにぽこんとある。
 於茂登岳の東をサッカーのキャンプ地を通って北の海岸へ出る道もあって、米原のヤシ群落や野底の海岸に出る。このルートを通る路線バスは、日に4往復しかない。
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 では、東へはどうか。空港南の新開地(これもでんでんむしが勝手にそう呼んでいるだけ)には、マンションなどは数棟あるが、個人の住居が集まる集落はいったん途切れる。ANAのホテルと沖縄電力の発電所を過ぎると、大浜という集落がある。現在は石垣市街地の延長線上にあるが、元は旧市街とは独立した集落であったろう。
 ここから宮良川を越えて島の東海岸を北上すると、白保までは30分ごとの白保線のバスがあるが、さらに北へ進むと伊野田、伊原間などいくつかの集落がとびとびにあり、島の最北端の平野に至る。この路線も、日に4往復。
 ざっとこのように整理して眺めてみると、中心となる市街地以外は、あちこちに点在する集落を除けば、ほとんどが田や畑や牧草地か、山地、未利用地ばかり、ということがわかる。
 要するに、石垣島は八重山観光の基地ではあるものの、島自体では中心部で“観光するようなところ”は、ほとんどない、といっても差し支えなく、島でのいわゆる観光地といえば、川平湾くらいしかない。
 先日の朝も、島の中央部を縦断する米原キャンプ場線のバスに乗っていたら、途中ホテル日航八重山の前で中年の男女4人が、運転手さんに尋ねている。川平まで行ってまた2時過ぎくらいまでに戻ってきたいのだが、これに乗れば可能か、というわけである。
 いろいろダイヤをひねくりまわしていた運転手さんの答えを聞いた観光客は、運賃を聞いてあきらめてしまった。空港線と同じく200円で行けると思っていたらしい。川平リゾート線でも1000円はかかる。
 「4人ならタクシーのほうがいいかも知れませんよ」と、運転手さんはフォローしていたが、でんでんむしには、これが“観光地石垣島”の課題のように思えた。米原のヤシ林とか、平久保崎とか、鍾乳洞とかほかにもいくつか観光ポイントはあるものの、観光客が得ている情報に偏りがあるため、川平に集中するかと思えば、それも貸切団体以外でふらっと行こうとしても、なかなか困難な点もあるのだ。
 この観光客の場合は、そもそも事前の計画が甘いのが問題だが、観光客というのはその程度のものである。ホテルのほうで団体以外の観光客に対し、もっと適切な情報サービスをする必要もあるように思う。東運輸も“石垣島一周乗り合い観光バス”のようなものも走らせてはいるし、宮良や名蔵のマングローブ林のカヌーとか、手づくりシーサーといった「体験型観光」も試みられてはいるが、だいたいにおいて、観光というのは来るほうと受け入れるほうのマッチングがむずかしいものだ。
dendenmushi.gif沖縄地方(2012/01/19 記)

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きた!みた!印(20)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

いっちゃんまま

お早う御座います。

(・。・)わあ~・・・緑豊かな南の国♪

日暮・・・してみたいなあー♪
by いっちゃんまま (2012-01-19 05:48) 

dendenmushi

@いっちゃんままさん、いいですよ〜、南の島で一日中のほほ〜んとしているのは…。ぜひ、おすすめです。
緑の田園風景は、今日の項目でも…。
by dendenmushi (2012-01-20 05:34) 

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