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番外:『岬めぐり』にはテーマソングがありそれはもちろんあの同名の歌なのでついでに三浦半島の岬めぐり [番外]

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(三浦半島最東端の観音崎)

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(三浦半島南東端の剱崎)

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(三浦半島最南端の城ヶ島安房崎)

 歌謡曲では「岬」がついたタイトルの歌もいくつかあるし、歌詞のなかに歌い込まれている歌も数多い。それらには、実際に存在する岬を歌ったものもあれば、架空の岬や一般的に不特定多数の岬を意味するものもある。
 そんな岬の歌詞データぺースもつくろうかな、と考えてみたこともあるが、歌詞の引用はJASRACがうるさいし、それをクリアするのはめんどくさい。それに、やったとしても“それがどうした”という程度のものであろう。
 それよりも、岬めぐりのテーマソングとして、もっともふさわしい歌があるから、それだけはちゃんと明らかにしておいたほうがいいだろう。
 これも、だいぶ前から考えていて、同じことならなんとか楽曲を貼り付けられないかと、YouTubeなども見てみた。けれども、いくつかその歌があるにはあるものの、どれも公式に楽曲の権利者が承諾しているものではなく、著作権がクリアになっているものかどうかも疑わしいものばかりだった。
 それで、その歌の音声データや映像を入れるのは、あきらめた。まあ、結構有名な歌だから、ああ、あれかと、たいていわかってもらえるはずだ。
 その歌とは、山本コウタローとウィークエンドの『岬めぐり』。この歌については、すでに145 サンタロナカセ岬の項や359 鳥井崎の項の本文中で言及しているのだが、いちおう今回は、これを公式テーマソングとして認定するとして改めて項目を設けて取りあげることにした。
 1974 (昭和49)年に発売されたこの歌は、作曲は山本厚太郎で、作詞は山上路夫である。
 『帰って来たヨッパライ』(ザ・フォーク・クルセダーズ 1967 131万枚)『この広い野原いっぱい』(森山良子 1967 ?万枚)が切り開いたフォークソングのブームは、『白い色は恋人の色』(ベッツィ&クリス 1969 55万枚)『知床旅情』(加藤登紀子 1970 105万枚)などをはさみながら、1970年代のフォーク全盛期に入っていく。ざっと、眺めてみても、この時期のもの凄さがわかる。
 
  『旅の宿』(吉田拓郎 1972 70万枚)
  『結婚しようよ』(吉田拓郎 1972 42万枚)
  『学生街の喫茶店』(ガロ 1972 7万枚)
  『神田川』(南こうせつとかぐや姫 1973 86万枚)
  『心の旅』(チューリップ 1973 51万枚)
  『心もよう』(井上陽水 1973 42万枚)

  『岬めぐり』(山本コウタローとウィークエンド 1974 40万枚)
  『精霊流し』(グレープ 1974 58万枚)
  『赤ちょうちん』(かぐや姫 1974 30万枚)
  『無縁坂』(グレープ 1975 32万枚)
  『なごり雪』(イルカ 1975 54万枚)
  『我が良き友よ』(かまやつひろし 1975 70万枚)
  『22才の別れ』(風 1975 70万枚)


 わがテーマソングも、このなかに伍して堂々たるヒットといえるのだが、ここに並んでいる他のフォークととちょっと違うのが、作詞に山上路夫という既成のプロをもってきたということで、このあたりに制作上の思惑がいろいろあったことを偲ばせる。
 山上路夫は、このリストの72年のガロの作詞も手がけているほか、70年にはオフ・コースの最初の歌の作詞もするなど、フォークとの接点もありながら、この同時期、佐良直美や天地真理、そして小柳ルミ子や梓みちよなどのヒット曲を連発していた。
 『学生街の喫茶店』では、その喫茶店はお茶の水のあの店だとか、さまざまいわれたが、本人は「具体的に参考にした店はない」のだという。
 『岬めぐり』でも、その岬はどこかという詮索好きな人がいろいろ自説を述べあっているラジオ番組を聞いたことがある。そこでは、ある人は伊良湖岬ではないかとかといい、別な人はボクは室戸岬だと思っていたなどと、好き勝手なことをしゃべっていたので、オイオイと思ったことがある。
 数年前、山本コウタローが、NHKの懐かしのなんたらというテレビ番組に出て、解説をしていたし、NHKFMの三昧放送のなかでも言っているのでだいぶ誤解は減ったはずだが、『岬めぐり』の現場は、学生街の喫茶店とは違って、ちゃんとイメージして書いたモデルがある。
 それは、作詞家本人がちゃんとどこかで書いたか話したかしていたのを読んで知っていたのだが、その歌でイメージしている場所は「三浦半島」である。いささか、蛇足を付け加える。
 もともと「めぐり」といっているのだから、ひとつ特定の岬を指しているわけがない。
 「岬めぐりの バスは走る」のだから、マイカーでコロコロ行くのではなく路線バスで行かなければならない。
 「幸せそうな 人々たちと」いっしょになるくらいだから、あまり辺鄙な場所ではない。
 京浜急行のバス路線がめぐっている「三浦半島」というのは、都心からも比較的近く、いかにも納得であるうえに、でんでんむしが数十年来の住いとする場所も、この小さな半島の付け根にあたり、いわば地元である。
 そのうえ、なによりも「岬めぐり」というタイトルが、まさしくぴったりそのものであるから、これぞテーマソングと思い定めたものである。また、『でんでんむしの岬めぐり』が、全国をくまなくめぐるという方向を定めて再出発するときにも、まず足元からと、すでに何度か行っていたところも含めて、三浦半島の岬めぐりからやり直すところがスタートになっている。
 前にこの歌について書いたときには、“失恋男の傷心の小さな旅”のようなイメージで捉えていたのだが、改めて歌詞を読み直してみると、これは修正しなければならないと思った。
 「二人で行くと 約束したが 今ではそれも かなわないこと」というのは、“絶対にかなわない”というニュアンスがある。失恋のような別れでは、たとえ約束があったとしてもそれもいっしょに反古になるべきもので、いつまでもそのことをウジウジしない。
 「僕はどうして 生きてゆこう」も、もっと大きな喪失であることを伺わせる。三度も繰り返される「悲しみ深く 胸に沈めたら この旅終えて 街に帰ろう」のフレーズは、残された者の悲しみは、残された者が深く沈めていかなければならず、それを抱えての再出発しかほかに道はないことを納得させようとしている。単なるノーテンキなデートソングにしないところは、さすがプロのワザなのか。
 今は大学教授になっている作曲者と、その昔の仲間が寄って、“山本コウタローとほぼウィークエンド”を臨時再結成して、テレビに映ったのを見たこともあるが、やはり曲もいいのである。
 曲と詞が、うまくマッチして、それが永く人びとの心に残る歌として歌い継がれていく。また、歌詞の内容とは直接関係なく、シンボルになったりする。歌とはふしぎなものだと、いつも思う。
 
 ついでに三浦半島の岬めぐり リンクリスト

■ 072 旗山崎・伊勢山崎=横須賀市走水(神奈川県)さがむのおぬに
■ 071 燈明崎・千代ヶ崎=横須賀市西浦賀(神奈川県)光明はたとえ一筋であっても
■ 070 雨崎=三浦市南下浦町金田(神奈川県)道がほしい
■ 069 荒崎=横須賀長井(神奈川県)大洋の彼方に何をみたか
■ 063 大崎=逗子市小坪(神奈川県)これは2006年最後の夕日
■ 062 長者ケ崎=三浦郡葉山町下山口・横須賀市秋谷(神奈川県)その名の由来ももう忘れたが
■ 058 黒崎の鼻=三浦市初声町下宮田(神奈川県)大きくもなく小さくもなく
■ 057 安房崎=三浦市三崎町城ケ島(神奈川県)つながらぬ線路めぐりこぬ日々
■ 056 長津呂崎=三浦市三崎町城ケ島(神奈川県)利休鼠に招き猫城ヶ島灯台
■ 055 剱崎=三浦市南下浦町松輪(神奈川県)大根は剱にも似て
■ 054 観音崎=横須賀市鴨居(神奈川県)あの頃キミは若かった

 京浜急行さん、この春のキャンペーンに「三浦半島 岬めぐり」なんか企画されてはどうでしょうね。いいと思いますよ〜!


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dendenmushi.gif関東地方(2012/02/03 記)

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タグ:blog 神奈川県
きた!みた!印(43)  コメント(8)  トラックバック(0) 

きた!みた!印 43

コメント 8

cafelamama

「岬めぐり」の舞台は、三浦半島だったんですね。
僕は今まで何となく北のほうをイメージしていました。
by cafelamama (2012-02-03 07:40) 

tanoki

おはようございます。
しみじみ とした気持ちで読ませていただきました。
ありがとうございました。
by tanoki (2012-02-03 08:22) 

お水番

三浦半島の「ぶちあわせ太鼓」が、私の和太鼓の原点です。

by お水番 (2012-02-03 11:59) 

やま

ゆっくり こういうところを行ってみたいです。
by やま (2012-02-03 22:13) 

dendenmushi

@cafelamamaさんだけじゃなく、そう思ってた人は多いらしいですよ。まあ、だいたい演歌などは、ほとんど「北」のほうばかりですし…。
by dendenmushi (2012-02-04 06:12) 

dendenmushi

@tanoki さん、コメントありがとうございました。でんでんむしも、改めて歌詞を読み直してみて、そうだったのかと思ったのです。それまで、いいかげんに聞いていたので…。
by dendenmushi (2012-02-04 06:16) 

dendenmushi

@お水番さんの音楽活動、ますます本格化していますね。三浦の太鼓…なんか横須賀のほうのお祭りかなんかでみたような気も…。
by dendenmushi (2012-02-04 06:19) 

dendenmushi

@やまさん、ぜひゆっくり来てみてください、三浦半島へ。やまどり組のみなさんと、ごいっしょじゃなくて、やっぱりひとりがいいかな…。
by dendenmushi (2012-02-04 06:24) 

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