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813 ナキワノ鼻・白須鼻・駒が崎=東牟婁郡那智勝浦町狗子ノ川・宇久井(和歌山県)紀勢本線の不通区間を代行バスで行けども [岬めぐり]

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 2011年9月、この地を襲った台風12号の被災状況は深刻で、訪問した2011年の10月初旬現在では、紀勢本線も西側はともかく東側ではまだ復旧に至らず、どうにか紀伊勝浦までは運転していたものの、そこから先は代行バスに乗り換えることになっていた。
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 途中、湯川という小駅を通るが、ここから太地町の鷲ノ巣崎と那智勝浦町の紀ノ松島が見える。この駅の奥に、湯川温泉がある。この温泉のことは『紀伊続風土記』にも、「この地に湯ノ川という小渓がある。その渓流に温泉がある。冷水である、沸かして用いる」とあるが、勝浦の狼煙半島の海岸にある那智勝浦温泉のことにはふれていない。
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 現在の那智勝浦温泉は、大正時代に始まったボーリングのおかげで掘り当てられ、全国に知られるようになったのは、戦後に吉野熊野国立公園の指定があって以降のことらしい。
 いずれにせよ、ここには岬がない(岬名の表記が国土地理院の地図にない)ので、気楽に通過するつもりだったが、列車が那智勝浦で打ち切りになり、ここで降りて誘導されるままに改札を抜け、狭い駅前で待っていたバスに乗り換えて、とりあえず新宮まで行く。新宮から熊野市までの区間も鉄道は不通で、代行バス運行になっているので、そこでまた乗り換えなければならない。
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 温泉の半島の北側は、那智湾である。この湾の北側に3つばかり岬があるのだが、代行バスでは都合のいい好きな座席を選ぶこともできず、その中からはほとんど写真は撮れなかった。
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 本来は、宇久井で降りて、駒が崎や白須鼻に行ってみたかったが、新宮までの間もダイヤがメタメタで代行バスになっていて、それもかなわなくなった。車窓の写真もだめ。これは、いちおう備忘項目としてあげておくしかあるまい。
 下の地図では、根子島の左上の出っ張りがナキワノ鼻。この南の浜には赤色海岸という名前がついているが、この浜の宮付近が平維盛が一ノ谷の戦後に熊野に落ち、熊野詣での後に入水した場所とされている。実際は海岸から“一葉の舟に棹さして、万里の蒼海に浮かび、遥か沖なる山成(やまなり)島という所で海に入った”ともいうが、その子孫がどこやらに落ち暮らしたともいうので、確かなことはわからない。
 狼煙半島の東に位置する山成島も、浜の宮から出た船が目指す場所としては、ちょっと不自然な気もするが、海の上ではさほどの問題はなかったのだろうか。
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 那智浜の宮の西の山には、補陀洛山寺があるが、この坊主を小さな船に押し込めて釘付けにして海に流し浄土をめざさせるという補陀洛思想は、なかなか不気味ではある。
 那智の滝へは、一度しか行ったことがない。大昔、青山の根津美術館で、ご神体の滝を描いた唯一の垂迹画とされている「那智瀧図」 を観て、その印象をずっと膨らませて憧れていたものだ。もう一度くらいは行きたいのだが、これも今回は無理。
 この春には島根の足立美術館へ行く機会があり、横山大観の「那智乃瀧」を観てきたところだったが、その那智の滝も、またしてもこの2012年6月、潮岬に上陸して、岬めぐりコースをなぞるように通過した台風4号によって大木が流されたという。
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 宇久井には休暇村もあるのだが、わりと人気なのか、計画のたびに予約がうまくとれない。今度はここに泊まって、紀伊と熊野の落ち穂拾いをしなければなるまい。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度39分1.58秒 135度57分27.64秒 33度39分7.89秒 135度58分16.77秒ほか
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dendenmushi.gif近畿地方(2011/10/07 訪問)

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タグ:和歌山県
きた!みた!印(40)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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きた!みた!印 40

コメント 4

yoko-minato

台風の被害で未だ
復旧されていないのは
町の人たちは大変ですね。
by yoko-minato (2012-06-30 12:12) 

dendenmushi

@yoko-minato さん、誤解を招く書き方をしていて、まことに申し訳ありませんでした。補足しました。
この記録は、2011年10月初めの、当地訪問時現在ですので、もちろん今ではJR紀勢本線も全面復旧しています。
ちょうど、行ったときは、あと数日で復旧の予定という時期でした。
by dendenmushi (2012-07-01 05:48) 

david

私も三重県熊野市出身、懐かしいです。
by david (2012-07-01 14:53) 

dendenmushi

@davidさんの故郷といっていいのでしょうかね。熊野市は。七里御浜の項で、前に来たときの熊野市の岬につながりますので、ご注目ください。
あれ、そういえば、以前熊野市周辺の岬めぐりの時に、やはり地モティの方がきてくれましたが、最近見ないのでこちらから訪問してみましょう。
by dendenmushi (2012-07-02 15:59) 

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