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864 日中戸岬=久遠郡せたな町北檜山区新成(北海道)かつてあった集落も学校もなくなってしまった無人地帯に [岬めぐり]

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 温泉に特徴のある貝取澗の国民宿舎あわび山荘(860項参照)で一泊した翌日は、朝食抜きで宿の人の車で宮野まで送ってもらった。なにしろ、北桧山へ行くバスが早朝2便しかなく、それに乗るためには8時からの朝食をとっている暇がない。
 宮野の三叉路では、海岸から山へ向きを変えた229号線に、北桧山行きのバス停がある。そこで待っていると、すぐに7〜8人の高校生たちが、ぞろぞろと集まり始めた。これは、通学のためのダイヤなのだ。
 やってきたバスは、大成から出た小型のバスで、乗客はでんでんむし以外は全員学生さんばかりで、少し走るうちにいっぱいになった。プリントを広げたり、ケータイにイヤホンでなにかを聞いていたりしている。大成=北桧山間は45分ほどなので、そう遠いわけではないが、帰りは夕方の2便まで待たなければ家には帰れない。
 大成のさらに北の太田地区の子らは、早朝1本だけある大成行きに乗って大成から北桧山行きに乗り換えるのだろうが、不思議なことに夕方帰りの便はない。家まで歩くか、親などの迎えがないと帰れまい。
 彼ら彼女らは、そういうなか、毎日通学している。
 山の中を走って、北桧山に着く。このターミナルの周辺は、なんとなく昔は鉄道の駅だったという雰囲気がある。写真を撮ろうと思ったら、なんと電池がない! 夕べ充電しなかったのは、まだ今日一日くらいあると思っていたからだが…。
 バスターミナルの事務所に頼んで、コンセントを使わせてもらう。次の太櫓線のバスが出るまでの30分間充電すれば、今日はなんとかなるだろう。
 そんなわけで、バスターミナルの写真はないが、ここから太櫓(ふとろ)線で鵜泊まで行く。
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 鵜泊(うどまり)の漁港のところで山の上の鵜泊団地へ行くバスを降り、水垂岬まで歩いて岬を回り込めば、日中戸(にっちゅうべ)岬は南の海岸に見えるだろうと思ったのである。
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 ところが、地図で予測したのとはまた違って、手前の覆道(半トンネルで通じている穴がわかる)が意外に大きく出っ張っていて、日中戸岬はその先端がどうにか見える、という程度に留まった。もっと先まで歩けばもう少しは近づけたかも知れないが、この道は現在も工事中でダンプカーが数台往来していて、この先は行き止まりになっているのだ。
 日中戸の南には尾花岬があり、そのさらに南が大成区太田になる。この尾花岬が北海道最西端なのだが、日中戸と太田の間には道がない。だが、その道も計画はあり、その工事が現在も進んでいる最中らしい。
 バスは鵜泊と大成の間では通じていないのだが、道ができればここを通るバス路線もできるのだろうか。今回行けなかった岬をめぐるのは、それまで待つか。
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 日中戸岬への道は、200メートルくらいの高度から、急激な斜面となって落ち込んでおり、現在の国土地理院の地図では岬の南は崖の間を流れる川がある小さな谷が描かれているのみで、道も覆道から先にはない。
 だが、ここにかつては日中戸の集落があり、日中戸小中学校もあったことは、まったく想像もできないほどである。それらは、1963(昭和38)年9月の集中豪雨で、壊滅したのである。このとき、孤立した住民やこどもたちをヘリコプターで救出する事態になったらしい。居住不能になった集落、使えなくなった学校は、翌年正式に閉鎖廃校となった。
 以来、鵜泊=太田の間のこの地域は、南北約10キロに渡って無人地帯が続いている。道路も覆道も水垂岬の灯台も、人の手になるものはあるのに、その人がこの周辺にはまったくいない。 nittyubem06.jpg

▼国土地理院 「地理院地図」
42度19分46.90秒 139度46分20.10秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2012/09/03 訪問)

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タグ:北海道
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