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865 水垂岬=久遠郡せたな町北檜山区新成(北海道)水もあまり集中して垂れ過ぎると災害になってしまう [岬めぐり]

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 日中戸の集落がなくなり、その名を残すのは岬のみだが、海岸から山が屹立し、まったくといっていいほど平地がない一帯である。そこから少し北へは山も低くなり、その先端に灯台が立つ水垂(みだれ)岬となる。
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 ここの灯台ができたのは、1959(昭和34)年だから、集中豪雨も体験してきた灯台だ。水垂岬から南側を望むと、奥尻島が大きく見える。奥尻島が北海道本島といちばん近いのは、島最北端の稲穂岬と帆越岬の間の17.7キロだが、ここから稲穂岬までは21キロくらい。
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 また、東側の鵜泊港にかけては、大きな岩がごろごろごつごつとしている。その向こうに遠く見えるのは、茂津多岬である。
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 せたな町は、南部には遊楽部岳(1,276m)を中心とする山塊があり、北部には道南地区の最高峰である狩場山(1,520m)をはじめとする1,000m級の山々が固まっている。その中央を、東も函館本線に近い山から西に流れる後志利別川が、狭いがこの付近では貴重な平地を伴って下っている。
 3つの町が合併してできたせたな町は、南に大成区、北に瀬棚区、中央に北桧山区と、それぞれいまでも3つの中心をもっているのだ。
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 水垂岬の所在地は、北檜山区新成である。(これまで「北桧山」と標記してきたが、住所表示では正式には「北檜山」となっている)
 北檜山区新成は、日中辺岬も含む広い範囲だが、人が住んでいるのは、水垂岬の東1.5キロにある鵜泊漁港と鵜泊団地付近に限られる。
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 北桧山からのバスは、“鵜泊団地行き”だったので、最初こんなところに“団地”とは?、と不思議に思った。バスの運転手さんに聞いてみたけど、よくわからない。団地は港から急なつづら折りの坂道を登っていった高台にあるので、そこまで行ってしまうとまた降りてくるのが大変だ。だから、漁港のところでバスから降ろしてもらったので、見てはいないのだが、その“団地”こそは、“高台移転”の先進地だった。
 それまで、急な山と海の間の、わずかな隙間に延びていた集落は自然災害に弱いので、多くの被害を受けていたようだ。
 前項でふれた、日中辺集落を壊滅させた集中豪雨の翌年の1964(昭和39)年に着工し、2年後に完成した鵜泊漁業団地は、鵜泊漁港の整備と合わせて、災害復旧対策として高台移転が実行された例だったのである。
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 今、東日本では大震災のあとの復興計画で、高台移転は大きな課題となりつつも、なかなか現実に進行しないようだ。鵜泊漁業団地のような例は、ちょうど規模的にもあまり大きくないのでまとまりがよく、生活形態が共通していたことが、うまくいった要素なのだろうと推察される。こういうケースは、東日本の被災地では、やはり少ないのだろうか。
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 水垂岬と鵜泊漁港との間の道には、雨量が多くなる場合には、すぐに通行止めにできるように、柵が設けられている。もっとも、まだ道路が全通はしていないので、この先へ行く車両も少ないというか、工事のダンプカー以外にはない。
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 入口の岩島を活用した鵜泊漁港は、深く大きい。水垂岬から、磯の岩を眺めながら、トンボの舞う道を鵜泊漁港まで歩いて戻ってきたところで、岬から電話して呼んでいたタクシーと出会った。
 北桧山と鵜泊団地を結ぶ太櫓線は、1日4便しかなく、午後の便まで待つわけにも行かないので、あらかじめ北桧山のターミナル前のタクシー会社に番号を聞いてきたのだ。

▼国土地理院 「地理院地図」
42度21分10.61秒 139度46分54.71秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2012/09/03 訪問)

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タグ:北海道 灯台
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コメント 2

ダミアン88

地図でみたら、海岸から10kmほどでもう1000m越えですか(驚)
やはり北海道はすごいですね~
自然が大きいです。
by ダミアン88 (2012-10-28 19:45) 

dendenmushi

@ダミアン88 さん、その通りなんですねえ。渡島半島の幅は狭いのに、そこに1000メートルを越える山が、いくつもあるのは…。
海からすぐに山というところが、この西海岸には多いのです。
by dendenmushi (2012-10-30 19:23) 

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