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872 獅子鼻岬=函館市古部町(北海道)どんな地域でも地域を愛する気持ちがあればいくらでも情報ネタはあるわけで… [岬めぐり]

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 獅子鼻岬は、岬としてはそう大きくはないが、全体がひとつの岩でできているように見える一塊である。亀裂もたくさんあるので、実際はひとつではないのだろうが、一枚岩のようにも見える岸壁の相が見事である。
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 古部の漁港を越える古部大橋を渡り、トンネルをひとつ越えると、今度は長い覆道が続いている。電子国土ポータルの地図では、青く太い線で塗りつぶされているが、これはどういう意味だろうか。覆道がすべてそういう表記になっているわけではないので、固有の理由があるのだろうが…。
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 この覆道が、獅子岩岬まで続いている。上が覆われているので、見ることができないが、この区間は高い岩壁が覆い被さっているはずだ。来るときの雨のバスの車窓から見た写真は、少し場所がずれるが…。
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 全国に「獅子」と「鼻」がつくものは7つあるが、「獅子鼻岬」はここだけである。ネット情報によると、静岡県下田市にも獅子鼻岬という小さな出っ張りがあるというが、国土地理院の地図にはその表記がない。おそらく、地元で呼び習わしたものであろうが、そういうのまで勘定に入れようとすると、際限がないうえ確認のしようもないので、ひとつだけということにしておきたい。
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 ただ、「獅子鼻」は岬だけでなく、山中の岩などにつけられる名でもあって、これはアルプスをはじめ全国あちこちにある。
 でんでんむしなどは、こういう場合もっぱら「ししっぱな」と読んでいたものだが、これは人の顔の様子を表す表現として長く使われてきた。
 お祭りのときに出てくる“獅子頭”を想像してもらえば、すぐにわかるとおり、鼻が平た目で鼻の穴が上向きにおっぴろがっている様子をいう。ところが、最近ではこういう容姿に関する表現も、だんだんと使いにくくなってきている。
 寺社建築などでは、軒に張り出した柱の先を木鼻というが、これを別名で“獅子鼻”と呼ぶのは、獅子頭の彫刻が多かったことからだろう。
 獅子のほか、象とか竜のほか、雲や抽象的な文様もある。元は柱の先に彫刻を施したものだが、だんだん後から装飾彫刻した木鼻をくっつけるようになった。
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 先端のオーバーハングに特徴もあるこの獅子鼻岬は、確かにその獅子の鼻のような形からの命名ともとれるし、ライオンの顔のような岩の先端、つまり文字通りライオンの鼻だから、という説明もできないことはない。
 しかし、でんでんむし的には、ここでいう“獅子鼻”とは、やはり「ししっぱな」のほうではなく、“木鼻”のように見えるからというほうが、よりふさわしく思える。
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 それくらい、この岬は形がきれいにまとまっていて、岩の彫刻を海岸にくっつけた木鼻のようである。
 お天気がよくなかったので、はっきり岩の様子が見えないのが残念だが、大きな摂理や岩に刻まれた縞模様もある。その岩が、木鼻の先端だけでなく獅子鼻トンネルの上から山にかけて、連続している。
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 岬の東側と西側では、同じ厳めしい岩の表情も、異なって見える。
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 地表に近いところで噴出したマグマが、急激に冷えて固まった安山岩でできているらしい獅子鼻岬とその付近の断崖絶壁は、太古に盛んだった地球の活動の記録でもあるのだが、これまた残念ながら、当方には興味はあってもそれを充分に理解し解説するだけの知識がない。
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 この付近の岩の崖と岬は、それを残念に思わせるに充分であり、シロウトの興味でも楽しめる情報の提供も、おおいに不足していることを、改めてまた痛感させてくれる。
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 前項で、函館市はこの合併で取り込んだ椴法華村や南茅部町の情報提供に、あまり熱心でないようだという意味のことを書いていた。一見なにも特筆するだけのものがないようにみえるこの地域でも、たとえばこの岩の岬ひとつでも取りあげて情報提供することはいくらでもあるのだ。
 地方自治体が発信するいわゆる“観光情報”は、項目の選び方もその説明も、丸投げで適当につくらせていることがありありとわかるようなものがほとんどで、「地域愛」を感じさせてくれるものは少ない。それが三本杉岩の説明のような、コピペオンパレードを生んでしまうのだろう。

▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
41.878671, 141.095938
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dendenmushi.gif北海道地方(2012/09/04訪問)

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タグ:北海道
きた!みた!印(37)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

ハマコウ

おはようございます
静岡県にも磐田市に獅子ヶ鼻公園があり大岩があります

市の観光案内には
「巨岩・奇石の「獅子ヶ鼻」は、昔「牛ヶ鼻」と呼ばれていましたが、安 政の大地震で一部が欠け落ち今の名前になりました」
とあります
牛から獅子へ ランクアップでしょうか
by ハマコウ (2012-11-11 07:27) 

ナツパパ

トンネルや覆道が無いと、ここを越えるのは大変でしたでしょうね。
陸上の交通は岬で寸断されることがあるんですねえ。
by ナツパパ (2012-11-12 16:02) 

dendenmushi

@ハマコウ さん、磐田市のは海岸の岬ではなく内陸の大岩なんでしょうね。牛からナニが欠けると獅子になるんでしょうかね。
ナゾだな、それも。

by dendenmushi (2012-11-12 22:02) 

dendenmushi

@ナツパパ さん、岬はたいていは山から尾根で海に貼り出してくる形が多いので、道路などを通そうとすると、トンネルになるか、削って切り通しになるか、あるいは峠で越えるか…ということになりますね。
ここは、それが全部岩なので、トンネルも大変だったでしょう。
by dendenmushi (2012-11-12 22:08) 

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