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912 綱崎=赤穂市西浜町(兵庫県)失われた“恋ノ浜”の再生に黒崎播磨赤穂工場さんひと肌脱いでみませんか [岬めぐり]

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 前項で書くのを忘れていたが、松ノ鼻と赤穂発電所のある「加里屋」という地名は、JR赤穂駅付近にもあって、「加里屋南」もある。そこから離れてまた「加里屋」となっているのは、相生のところでふれたこの地域の字地名の不思議につながる同根の問題なのだろうか。
 そんな、どうでもいいと思われることをまたしつこく追いかけて書いているのは、天和の綱崎まできてみると、ここにもまた字地名の不思議があったからだ。
 JR赤穂線の播州赤穂駅(このように駅名の上になにかついている場合は、ほかに同名ないし同字の駅があるからだ。この場合は、長野県の飯田線に同じ字で読みの違う赤穂(あかほ)駅があったので「播州」がついた。)は、JR西日本のつなぎの駅になっている。相生からの電車は播州赤穂駅止まりが多く、ここから岡山方面に行く電車に乗り換えることになる。そこから一駅目が天和駅で、綱崎へは駅から2キロほど南東方向に歩いてきた。
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 赤穂発電所の西側、この綱崎のある先端部分だけが、赤穂港の出入口を挟んで対岸の「西浜町」となっている。海岸に護岸工事がしてある部分だけがそうなのだろうか。その手前200メートルくらいの砂浜は「顛和(てんわ=駅名とは異なるがもともと地名としてはこの字だった)」で、さらに手前のカメラ位置は「福浦」となっていて、海岸部分でなかなか細かく分けられている。(これは、ちょっと伏線になるので、記憶しておいてね。)
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 ただ、書いているうちに気がついたのだが、ここの場合は相生の場合と違って、埋立地にありがちな問題なのかもしれない。それは、東京湾岸のお台場や有明や木場や若洲の埋立地をめぐって、品川区や港区や中央区や江東区が繰り広げている綱引きと同じような事情があるのだろうか。でもここは同じ赤穂市だしね。
 綱崎のあるところも、大津川河口右岸の埋立地である。ここも埋立地の端っこなので、松ノ鼻と事情は似ているが、綱崎のほうはもともとこの河口には恋ノ浜という砂浜があったらしいので、岬の名が残る理由もその名残りと考えて不自然ではない。
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 現在は、そのほとんどが黒崎播磨の工場となっている。黒崎播磨という会社は、松永安左衛門によって1916(大正5)年に設立された九州耐火煉瓦株式会社を発祥とする窯業・耐火煉瓦・工業炉・セラミック関係の事業を行なう会社である。本社は北九州市にあり、ここは赤穂工場である。
 「播磨」はわかるとして「黒崎」はどこからきたのだろうと思って、会社のホームページを見たが、よくわからない。黒崎播磨赤穂工場の北には住友大坂セメントの工場があり、そこから山寄りには「黒崎町」というところもあるのだ、そんなわけはないね。思い直してすぐ考えついたのは、本社所在地の北九州市。そこには洞海湾に面して、広い製鉄所の西隣が黒崎町で黒崎駅もあった…。
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 この付近から西にかけては、こういった窯業・炉材関連の会社や工場がやたら多くなるので、これも播磨・備前地域の特色として、記憶に留めておくとよいだろう。
 ついでだが、原発事故以来、民間会社九電力と原発支配による電力事業の根本的構造が問われているなかで、その昔に電力再編で松永安左衛門翁が果たしてきた役割にまで遡って、その検証と再構築をやらないと、どうしようもないのではないかというのがでんでんむしの感想なのだが、不思議とそんな様子はどこにもないらしい。
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 綱崎までは工場に沿って行くのかと思って、黒崎播磨赤穂工場の正門前まで行ってみると、そこには道がなく、戻って、砂利道から尾根に沿って迂回して砂浜に出るようになっていた。
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 ここがかつては “恋ノ浜”と呼ばれていたと知ったのは、駅まで帰ってそこで赤穂市教育委員会の立てた文化財案内図のなかに“恋ノ浜”と表記してあるうえ“恋ノ浜の石碑”とあるのを発見したからなのだ。
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 さらについでにいうと、その案内図を見ても、この付近の平地まで海面が押し寄せていた時代は、さほど大昔まで遡らなくてもよいことがわかる。
 そういえば、採石工場へ通じる砂利道を歩いていたとき、お墓のようなものがあるなと思って通り過ぎてしまった。あれがその石碑だったのか。林のなかにちょっと奥まっていたその石碑は花生けなどもあって、まるきりお墓としか見えなかったので、つい確認もしないまま過ぎてしまった。確かにいま考えると、お墓の位置にしてもヘンだった。
 いずれにしても、綱崎のあるかつての“恋ノ浜”は、その名から想像するイメージとは、著しくかけ離れてしまっている。
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 いわゆる砂浜の砂とはいささか感触の違った土砂と、ゴミや廃棄物の浜と、周囲の荒廃した海岸は、かつての美しい姿とともにその名も捨ててしまって久しいかのようだった。
 黒崎播磨さん、陸上部が駅伝やマラソンで活躍するのもいいんですが、なんとか “恋ノ浜”再生にひと肌脱いでみませんかねぇ。

▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
34.741005, 134.363429
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dendenmushi.gif近畿地方(2013/02/05訪問)

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タグ:兵庫県
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きた!みた!印 32

コメント 1

okin-02

ご無沙汰致して居りました。
先日・不注意に因る怪我で、入院治療する羽目に・・・
昨日、やっと退院出来ましたので・休止中のブログライフを
不定期ですが・再開致す事に、休止中お立ち寄り頂いた方へ
お礼を兼ねてのご挨拶を。
今後とも、お見捨てに成る事無くお付き合いの程お願い致します。
by okin-02 (2013-02-26 11:46) 

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