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938 出崎=玉野市沼(岡山県)林原の破綻で「8人のチンパンジー」は出崎から熊本へ無事引っ越して新生活を始めました [岬めぐり]

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 出崎は、玉野市の沼と後閑の境にある鳥打峠から、南東方向に2.5キロも飛び出している、大きなというよりも細長い半島といったほうがよさそうな岬である。
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 胸上の港からも、その長々とした姿は見えていたが、その先端に出崎の名がついているほか、東海岸に出崎海水浴場という表記があるくらいで、付け根の集落や中学校などのほかは、地図上ではまったくなにもないように見える。
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 半島内にはいくつかのこぶのようなピークがあるが、その最高点が83メートルという、低いやさしい半島は、東と先端部が沼(国土地理院の表記では「ぬ」と読むらしい)で、西の半分が後閑になっている。
 鳥打峠の出崎口からは、半島へ続く道もあるが、ネットで「出崎」を検索してみても出てくるのはアニメ監督に関する情報ばかりで、玉野市を加えてみると今度は海水浴場の情報のみである。
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 そのなかに、わんちゃんのための海水浴場“ドッグ専用ビーチ”というのがあって、そこから辿ってわかったのは、それをつくったのは林原で、しかもそこを含めてこの半島の大部分が林原の社有地であるらしいことだった。
 なるほど、出崎情報がほとんどなにもない理由が、それでわかった。
 ここには、1999(平成11)年に林原類人猿研究センターというものがつくられ、それ以来半島への一般の出入りも、海水浴シーズン以外はきびしく制限されてきたようだ。
 バブル期には盛んに喧伝された企業メセナ活動だが、現在も生き残っているものは少ないのではないか。
 天満屋の並びで岡山のユニーク企業として名前だけはあげておいたバイオ企業の林原も、それには熱心で林原美術館と林原自然科学博物館、そしてこの類人猿研究センターとメセナ事業もユニークだったのだが、本体の林原が2011年に長年の同族経営が破綻して会社更生法を申請した。その後は、長瀬産業が全額出資する新会社として2012年から再出発を模索しているところである。
 3つのメセナ事業のうち、類人猿研究センターは京都大学野生動物研究センターが引き継ぐことになり、出崎に「8個体」いたチンパンジーは、熊本サンクチュアリに引っ越していった。
 熊本サンクチュアリのホームページでは、「2013年1月、林原類人猿研究センター(Great Ape Research Institute of Hayashibara Biomedical Laboratories, Inc., 通称GARI)のチンパンジー8人が、京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリに移動しました。」と、「8人」としているのがなにやらおかしい。
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 それが、2013年始めのことで、出崎の林原類人猿研究センターもこの3月末をもって閉鎖された。
 となると、これまでチンパンジーのサンクチュアリとして、一般とある程度隔絶された環境で研究を守ろうとしてきた必要もなくなるわけだ。「国立公園を企業が私有し、チンパンジーのために人間がこの豊かな自然環境から閉め出されていた」という批判もあったようだが、さあ今後はどうなりますか、その成り行きが注目されるという出崎なのであった。
 出崎口のバス停を過ぎ、後閑から大藪へ向かう道は、海岸線の気持ちのいい道で、そこからは出崎の先に島が見えてくる。
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 出崎のすぐ向こうに、半分隠れている島は井島で、北側半分弱は玉野市だが、南側は香川県の直島町の一部である。その西、右手には直島の北の海に点在する島々で、ここも香川県。
 それらの島を除いた陸地寄りの海には、「出崎内」という名がつけられている。 dezaki10.jpg

▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
34.513263, 134.003015
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dendenmushi.gif中国地方(2013/02/07訪問)

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タグ:岡山県
きた!みた!印(33)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

ナツパパ

これは素晴らしい岬ですねえ。
中程の「沼」と言うのは地名でしょうか、
それとも沼があるのかな。
by ナツパパ (2013-04-25 15:07) 

dendenmushi

@「沼」は「玉野市沼」という地名です。本文にも書いたように、この長い岬を「後閑」と分け合っています。
地図を見ると、この半島の付け根付近に、池のようなところもありますが、もともと溜池が多い地域なので、それかどうかはしかととはわかりません。ただ、読みは「ぬ」のようです。
by dendenmushi (2013-04-26 04:15) 

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