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972 神割崎2=本吉郡南三陸町戸倉(宮城県)出逢い岬に恋岬、待つ妻岬に母恋岬とたくさんの岬がある灯台と松の出っ張り [岬めぐり]

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 岬が境界線になることはめずらしくもなんともなく、ごく自然のことである。その場合は、岬の尾根の真ん中から海に突き出た先端部分を分け合うのが普通である。その点からみると、神割崎の境界線はやはり異常で、本来であれば神割崎キャンプ場の中の灯台の北側に突き出た突端に向けて境界線を引くのがスジというものであろう。
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 しかも、その線は明らかにスジを通すべく灯台方向を目指して北東に向いて進んでくるのだが、県道を超えたあたりから急に向きを南東へ変えて、岩の裂け目のほうに流れている。
 これはどうみても、境界線のほうが神割崎の伝説に引っ張られ、吸い寄せられた結果であると思える。だから、いつの頃かはわからないが、クジラ伝説のような境界争いがあったと考えるのが自然だろう。
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 本来の境界線を引くのにふさわしいようにみえる、この出っ張りの北東端一帯は、広く神割崎キャンプ場になっている。キャンプといえば夏場のモノだが、ここは春から開いているようだ。訪れた日はかんかん照りの暑い日であったが、平日でもありキャンパーは一人もいなかった。白い小さな灯台の名は寺浜灯台と、この西の集落と漁港の名が冠さっている。
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 きれいに整備されたキャンプ場の中は、灯台のある丘を中心にして、三方に複雑なでこぼこがある。入口に立っていた巨大な案内看板をみると、それらのでっぱりにひとつひとつ名前が付けられている。
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 西から待つ妻岬、母恋岬、出逢い岬、恋岬…といった具合に…。なにやら逆に東から読むと物語が浮かんできそうだ。
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 もちろん、これらの岬はキャンプ場任意の命名であるらしく、国土地理院の地図にも他のネット地図にも、記載されていない。
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 この出っ張り全体が高台にあって、海岸の渚までは多少の距離があり、しかもほとんどは大きな松の林に囲まれていて道も展望もない。海はわずかに松の枝の間に垣間見る程度だ。
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 それにしても、ここの松林は見事である。あとで町民バスの運転手さんから聞いた話だと、花粉の季節には道路が黄色に塗り替えられたという。
 やはり松食い虫の被害を食い止めるのにいろいろ苦労しているが、アカゲラを呼んで駆除するという新しい防除法を試みている、との看板もあった。
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 これがいつ立てられたのか、その結果がどうだったのかはわからないが、この事業主催者が「志津川町」であるとしている。「志津川町」は、2005(平成17)年のいわゆる“平成の大合併”のひとつで、海岸線を北に隣りあう歌津町と合併して「南三陸町」となり、消滅している。
 神割崎の大きな出っ張りは、南三陸町戸倉の東の端だが、この戸倉という字地名の領域が、やたら広い。志津川湾の南部を囲うようにして、保呂羽山というどちらも400メートルに満たない同じ名前の山が、東西に9キロも離れて仕切る旧戸倉村は、1955(昭和30)年に旧志津川町に合併していた。
 石巻の小滝とクジラを争った寺浜は、南三陸町東端の集落であり、当然押し寄せた大津波に呑み込まれた。
 キャンプ場の駐車場のそばには、10棟ばかりの仮設住宅が並んでいる。
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 神割崎までは戸倉駅(駅はもはやないので名前だけ)から町民バスで運んでもらったのだが、乗り合わせていた先客の年配女性が、バッグからオロナミンCを一本取り出して黙って差し出してくれた。先に北海道の亀田半島を歩いているときの同じような経験もあったので、今回は戸惑うことなくありがたく御礼を言って受け取り、早速いただいたのだが、あの女性もこの仮設の住人だったのだろうか。先にバスを降りたのでそれもわからないが、仮設住宅の向こうには津波が及ばなかった民家も数戸あったので、なんとなくその女性の家がそっちのほうだったらよかったかも…という気がした。ただ、なんとなく…。

▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
38.63617, 141.527792
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dendenmushi.gif東北地方(2013/07/02訪問)

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