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1011 アイヌ岬=厚岸郡浜中町藻散布(北海道)見えているのはアイヌ岬ではなく琵琶瀬で浜中町はオタノシケだった [岬めぐり]

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 霧でさっぱりだった厚岸の予定を切り上げ、国泰寺から霧多布行きのバスを待って、東に向かう。道道123号線は、海岸からは遠くないはずだが、100メートルくらいのでこぼこ尾根を貫いて走るので、展望はまったくなく、終始山の中を走っているようだ。
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 見えなかったチンベノ鼻があるあやめヶ原入口を過ぎ、8キロ近く走ると目に見えない境界線を越えて、くしろバスは厚岸町から浜中町へ入る。
 その境界を越えた付近には鯨浜という浜があって、そこには涙岬があるはずなのだが、もちろん見えない。それどころか、この付近にはバス停さえもなく通り過ぎてしまう。
 そこから北へ向きを変えながら4.5キロも進むと、西からは厚岸以来となる集落がある。浜中町藻散布(もちりっぷ)である。
 アイヌ岬は、この道からでも見えるはずだったが、やっぱり霧にかくれてしまっている。ここはバス停もあるから、降りてもよかったのだが、この霧では降りても意味がない。これもあとにゆだねるしかないと、そのままバスに乗り続けて、終点まで行くことにした。
 霧多布でも霧は結局晴れず、温泉に入って浜中町市街地の旅館に一泊した。翌日は、霧も晴れたので、これなら霧多布岬の先端まで行けば、涙岬もアイヌ岬も見えたのであろう。だが、それもむずかしいので、霧多布大橋付近から遠望できないかと試みる。
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 けれども、やっぱり視点角度の関係で、ここからは涙岬もアイヌ岬も琵琶瀬の大きな出っ張りの陰になってしまう。
 次の機会には、琵琶瀬展望台から再挑戦してみることにしておこう。
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 アイヌ岬(涙岬も?)のあるとこが藻散布で、その北には丸山散布、火散布、渡散布、養老散布と、この付近には散布地名が続いていて、藻散布と火散布には沼の名にもなっているのだが、その由来はアイヌ語源とする毎度おなじみの説明におめにかからない。「散布」は漢字をあてはめただけだろうが、町のホームページの観光情報にも入っていない。
 アイヌ語ではあさり貝のことを“チウルㇷ゚”というので、そこから“チリップ”になったものというが、実はよくわからないというのがほんとうのところらしい。だから、どこも由来については言及を避けているのだろう。
 アイヌ語の研究は、かなり進んでいるようだが、それでももうわからないことも多いのだ。
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 散布地域の東に広がるのが琵琶瀬湾で、この湾の北東側に大きく広がるのが霧多布湿原だが、今回はこれにも立ち入らず。
 釧路、サロベツについで三番目に広いという霧多布湿原から、東に突き出ているのが霧多布である。ちょうど島が砂州でつながったような地形だが、ここには土砂を大量に運んでくるような川もない。
 とすると、ここは海から押し寄せてくる波と海流が土砂を寄せて、そこがだんだんに陸地になったと考えるのが妥当であろうか。
 砂州が成長してできた陸地の真ん中は水路で切れていて、そこに架かっているのが霧多布大橋で、その東側に霧多布の町と北には霧多布港が横に長く延びている。
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 “霧多布”のほうが名が売れているような気もするが、町の名は浜中町といい、町役場も霧多布にある。今回、釧路で最初に降りたのが大楽毛(おたのしけ)であった(「1004 石炭岬」の項参照) が、そのアイヌ語の意味は「砂浜の真ん中」という意味だということには、そのときは気がついていなかった。
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 ここへきてわかったのだが、ここもアイヌ語では「オタノシケ」で、その意訳から「浜」と「中」の二文字をとって町の名としたという。
 な〜るほど、そういうことなんですか。
 大楽毛でも恋問海岸の砂浜があったが、ここも琵琶瀬の出っ張りからは湾に沿って砂浜が湾曲しており、霧多布大橋の北からはさらに北の榊町のほうまで砂浜が続いている。
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 琵琶瀬湾にフタをするように、長く平たく横たわる嶮暮帰(けんぼっけ)島の東(左手)には、小島が大小の立岩を伴って連なっている。その左手に伸びてくるのは、湯沸のアゼチ岬である。
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 嶮暮帰島も小島も、無人島で、立入は制限されている。ムツゴロウの動物王国は嶮暮帰島で始まり、小島にはエトピリカが営巣している。
 涙岬はバス停も道もなく通過し、アイヌ岬は霧で見えなかったが、改めて霧多布の湿原と琵琶瀬の展望台から眺めてみたい。北海道としてはかなりベタな名をもつアイヌ岬は、また晴れた日に降りて究明してみたいものだが…。
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dendenmushi.gif北海道地方(2013/09/05訪問)

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タグ:北海道
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