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市役所や図書館や離島ターミナルのある埋立地には市民会館もあって(38) (石垣島だより シーズン2) [石垣島だより]

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 クラシックもオールディーズも好きだけど、演歌も聴くでんでんむしは、NHK-BSの『BS 日本のうた』を観ることも多いが、地方へ行っても各地にそれぞれ立派な大ホールがあることに驚かされる。各自治体が競って進めてきたハコモノ行政の成果ということもできそうだが、われらが石垣市にもあまり立派とはいえないにしても、『BS日本のうた』が来るとしたら、やはりここしかないという会館がある。
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 市役所通りから西側にある美崎町、新栄町、浜崎町の一角は、港湾施設のほか石垣市役所や竹富町役場、市立図書館、農協、広い公園、ホテル、バスターミナル、それに市民会館などが集まっている埋立地である。地図で三角に見えるところが、最初の埋立地だと思われるが、市民会館はその西にあって、ピアノやバレエの発表会をはじめ、あらゆる催しの場となっている。
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 2014年2月初めの土曜日には、八重山地区学校音楽発表会が開催された。八重山の小中学校の各学校が次々と登場して、合唱や演奏をする。児童生徒も出番が済んだら客席に戻り、わが子の出演が目当ての父母は出番が済んだらさっさと引き上げるので客席も入れ替わりが激しい。
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 もしかしたら、俵万智さんも見にきているかもしれないと思ったが、むろん知り合いではないしすれ違ってもわからない。俵万智さんとこの学校もそうだが、八重山では、児童生徒の数が少ない学校も多い。うちの孫の小学校も、全校で14人しかいない。
 統廃合の話は前からあるが、やはり学校がなくなるのは困るという地元の意見が強く、実現はむずかしいらしい。八重山地区音楽教育研究会が主催し石垣市・竹富町・与那国町の教育委員会が共催するこの音楽発表会、これが60回というのが驚きである。それはすごい。しかし、石垣島以外の離島から毎年参加するのは負担なので、どうやら回り持ちらしい。今回は小浜島の小中学校がやってきた。
 でんでんむしは、午前の小学校の部が終わったあと、午後の中学校の部まで全部見て聞いてしまったが、こどもたちがいきいきと歌い演奏する姿は見ていて気持ちがいいものだった。
 こどもたちと父母もたくさん集まってくるこの日、市民会館の周辺は大賑わいだった。
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 その翌週の夜には、陸上自衛隊中央音楽隊のやいま特別演奏会が、同じ市民会館で開かれたので、それも聴きに行った。
 自衛隊が石垣島で演奏会を開くのは、これが初めてで、会場は後ろには立ち見が出るという大盛況、市民会館が満席になるのはめずらしいという。無料だが整理券は入手しておかなければならない。わざわざ地方事務所まで貰いに行った。
 開場前には長い列ができ、後ろのほうで大阪のおばちゃんのノリで、あらそういうのが要るの、タダだから来たんだけど、まあ入れてくれるよね、とか言っている声が聞こえた。入れたかどうか見てやろうと思っていたのに、入場のときに忘れていた。
 モギリからなにから、会場の空席案内まですべて制服の自衛隊員がやっていて、こども向けにシールなどを配ったりしている。
 演奏はさすがに日本一と言われるだけあって、たいしたものだった。二部のほうは沖縄向けサービスの選曲で、最後にはアンコールで隊員も通路にまで出てきて踊り、客席からもステージに上って踊りだすおばちゃんもいたりして、これもさすが沖縄。
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 海自の歌姫はすっかり有名になったが、陸自のこのやいま特別演奏会では、沖縄の第15音楽隊からボーカル男女三人も帯同してきていた。
 折から、与那国では自衛隊通信部隊の配備をめぐって、用地でもめているところだ。おっ、それもあっての自衛隊PRなのか。なるほど。あとで、与那国島に行ってみてわかったのだが、その前の日曜日にちゃんと与那国島でも中学校の体育館で演奏会を開いていて、その後石垣にやってきたようだ。
 それも、自公が後押しする右寄りの市長になったからこそ、できたことかもしれない。730交差点の角のビルが自民党の支部になっていて、その市長の名前と日本を取り戻すおじさんの顔がでかく迫っている。そのうちに、通り向きの壁に「日本一幸せあふれるまち石垣市」という大きな垂れ幕がかかった。市長の周りに集まっている人は別にしても、石垣では働く人の多くがワーキングプアというのが現実だと聞いた。
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 それからというもの、やけに街が騒々しい。その騒音源のひとつ、スピーカーでうるさく走り回る車も、そのそばの空き地(この島いちばんの一等地も来るたびにずっと何年も空き地のままだ)に止めてある。市長選挙が近い石垣市では、前市長も今度は市民党だとかで対抗して立つ予定だとか、公示前からもう選挙戦まっただなかなのである。
 この角から山手に向かって桟橋通りが伸びていく、これが730交差点でやいま大通り(通称:市役所通り)とクロスしている。中国(おそらく台湾だろう)からの観光客が台の上のシーサーと並んで写真を撮ったりしている交差点の記念碑の向かいは、なぜか来るたびに工事をしている。期末が近いので、石垣島でも島じゅう至る所を掘り返している。
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 市民会館の隣にある立派な市立図書館は、前にもリサイクル本をもらってきたりしていた。今回は、図書館にも近い市役所通りにあるホテルに滞在しているでんでんむしも、ご近所なのでよく利用させてもらった。
 市役所通りと730交差点の道から西の埋立てが始まる以前の写真を、ホテル近くの喫茶店「海坊主」で発見した。石垣佳彦さんという人が撮った、昭和28年頃の石垣中心部の写真を何枚か大きなパネルにして、店内の壁に飾ってある。
 モノクロだが、かつてここに軒を連ねていた寄棟の赤い瓦屋根(柳田国男が旅のメモにヘタクソなスケッチを残しているように、曲がり家風になっている屋根もはっきりわかる)の風景が、まざまざと蘇ってくる。店の人に断って写真の写真を撮らせてもらったが、室内照明の関係もあって、それにもちろん撮影技術の問題もあって、あまりうまく撮れなかった。
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 それでも、昔の海岸線(それが市役所通り)に沿って赤屋根の家が並び、かつての港と長い桟橋と海にはサバニ(写真に印刷された文字はハーリー)らしきものがちゃんとあり、白い道を数人の人が歩いている光景がよくわかる。
 もう一枚は、石垣の市街から新川方面、遠くに前勢岳(現在では石垣島天文台がある山)をとらえた写真。
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 その頃、中学生だったでんでんむしは、石垣のことなど頭にもなかったはずなのに、妙に懐かしく暖かく感じられる。なんとなくだが、取り戻すべきは、インフラも不充分でみんな貧しかったはずの、この頃の人々の素朴な笑顔だったのかもしれないと思ったりするが、そういうのを単なる感傷というのだろう。

dendenmushi.gif沖縄地方(2014/02 記)

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タグ:沖縄県
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