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1068 ヌバン崎・パイミ崎=八重山郡竹富町崎山(沖縄県)イリオモテヤマネコがいる(かもしれない)岬は波照間の海から [岬めぐり]

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 西表島(いりおもてじま)も全島が行政区画は竹富町で、地名表示に「西表」がつく地域は、島の北西部の一部だけしかない。島北部の浦内川から西、祖納とか白浜の集落と南に広がる山地を含めた地域がそうだが、それ以外の島の大部分にはそれぞれ別固の地名がある。
 西表のさらに西に飛び出ている崎山地区もそうで、北の網取湾から南の鹿川湾を結ぶ線が、その地域境界になっている。しかし、その線引はきわめてあやふやだが、あやふやでも誰も困らない。なにしろ、人がいないのだから…。
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  西表全島がだいたいそうなのだが、人が住んでいる地域は、海岸を南から東、そして北に向かう一本の道路の周辺にぽつぽつあるだけで、あとはほとんどがイリオモテヤマネコを始めとする野生生物の領域といってもよい。
 そういえば、確か最初にイリオモテヤマネコの存在が発見確認されたのも、この崎山地区と西表地区の接する付近だったはずである。以前は、国土地理院の地図にはイリオモテヤマネコ発見の地というような表記があったと記憶するが、現在ではそれもない。
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 そもそも、でんでんむしが西表島とイリオモテヤマネコを知ったのも、そのニュースからだった。それが1965(昭和40)年のことで、当時はまだ沖縄返還前(返還は1972(昭和47)年)、本土から沖縄へ行くにはアメリカのビザが必要だった時代のことである。
 動物にまつわる物語を書いていた作家・戸川幸夫が、島に伝わる噂を確認しようと島の西部にある網取部落を訪れ、島の噂などをもとに情報を集め、そのときに毛皮や頭蓋骨やフンなどを標本を収集したという。生体の捕獲はその後になるが、その生息の確認は島の各地に広がって、懸賞金騒ぎまであったというから島は大騒動になったのだろう。
 戸川が訪問したときには、網取の集落も中学校もあったようだから、その頃から比べても人間の領域は縮小している。現在は、網取には東海大学の地域研究センターだけがあるらしいが、人が暮らしているのは網取湾の東の舟浮湾までである。
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 1974(昭和49)年に発行された、自然保護切手シリーズの第1集がイリオモテヤマネコであった。この頃までに切手収集はやめていたが、凹版印刷の原版は、彫刻によって切手原画をつくる。その原画は、原寸大でなければならない。細かい彫刻表現を必要とするその作者は、文化人切手の時代から活躍していた押切勝造であった。
 ヤマネコというから山奥にいるかと思えば、わりとそうでもないらしい。そのために道路近くまで出てきて、車にはねられたりする。野生保護センターかどこかで、その剥製にはお目にかかったことがあるが、この切手の絵よりももっと痩せていた。
 船浮の集落から西は、人間の入り込む余地のない原始自然のままの世界である(らしい)。この付近は、崎山湾自然環境保全地域になっている。
 その崎山の西の端に、なぜかヌバン崎とパイミ崎という二つの岬の名が、地理院地図に明示されている。
 ヌバン崎とパイミ崎の間は、440メートルしか離れていない。こんな人もいないところに、こんなに接近して二つも岬があるのは、なぜだろう。
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 単に島の西の端というだけなら、ヌバン崎ひとつあれば充分ではないか。
 いずれにしろ、この二つの岬は、船でもチャーターしない限り、そのそばに寄ることもできない。したがって、これも波照間航路の安栄観光の船からの遠望だけでよしとしなければならない。
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 安栄の船が新城島を過ぎて、島影から出て外洋に向かい半分くらいも走ったあたりで、この二つの岬が見えてくるが、それよりもこれは波照間島からの帰路の船の左舷側の窓から眺めるほうがよかろう。
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 といっても、バンバンと大きな音を立てながら、上下動を繰り返し、飛沫を大きく上げながら走る船から見る限りでは、先端のヌバン崎はともかく、少し内側にあるパイミ崎の特定はむずかしい。
 まあ、アバウトでこの辺りがそうですよということで、了解しなければなるまい。
 この二つの岬から南西方向に15キロのところに、中御神島という無人島があるはずなのだが、今回はその姿をカメラが捉えていなかった。中御神島の延長線上はるか63キロ先には、与那国島があるのだが、そこまでは見えない
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 波照間島と西表島は、21キロも離れている。このくらいの距離でも、天候が悪いと見えないのだが、今回は波照間島のサトウキビ畑を走っているときにも、西表島がちゃんと見えていた。
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▼国土地理院 「地理院地図」
24.307174, 123.663086
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dendenmushi.gif沖縄地方(2014/01/23訪問)

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タグ:沖縄県
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