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1123 塩屋崎=佐渡市豊田(新潟県)いにしへおもへばむねせまりくる今年の夏はまたやたらめったら暑い… [岬めぐり]

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 塩屋崎は食パンの耳の上のほうにあたるが、ここはもう名前だけで岬としての姿はどこにも留めていない。
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 地図で見ると、港の護岸と堤防が伸びている付け根で、あたり一帯が広く埋め立てでできた造成地のようである。
 大須鼻のほうからきて、国道350号線を走るとき、前方に見えてくる尾根の下付近が、もともとあった塩屋崎だったのではないか。
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 今は道路から100メートルくらい真野湾に埋立地がせり出していて、道路が折れ曲がるところから南側は工場などが並び、なにやら工事が進行中のところもあった。
 道路が折れて東寄りに向きを変えると、そこが豊田の集落である。
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 この集落には、パッと見てわかる特徴がある。並び立つ家々がみな一様に黒いのである。
 どういうわけで、どういう方法でそうなっているのかは、わからない。が、これもおそらくなにかの云われと、それを継続して守ろうとする住民の意志が強くなければ、なかなかできることではない。
 この道路の両側くらいまでが、昔の海岸線だったとも考えられるが、街道筋の集落も古そうだ。
 梨の木越えの東の谷から流れ出してくる小川内川(おごうちがわ)と、そのもう一つ東の深い谷の奥から、真野御陵を経て流れくる真野川が、並んで湾に出てくる付近には、恋ヶ浦という名がある。
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 しかし、それは名前だけで、実際の海岸はその名とは似ても似つかないまったくイメージが違う、残念な海岸である。
 豊田の集落も、その恋ヶ浦へんが終わりのようで、黒い家並みもここらへんまで。その下の海岸は、広い埋立地と港湾の護岸が、塩屋崎まで続いている。
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 防波堤のずっと遠くには、真野湾を挟んで北の出っ張り、その先端が台ヶ鼻になる。
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 順徳帝とその恋ヶ浦の名がつながるのかどうかは不明だが、実はこの浜こそが承久の乱(変)で佐渡島に配流された順徳上皇が船で最初に上陸した場所なのだ。
 真野川に架かる橋のところが真野御陵入口のバス停で、佐和田からきた赤泊線のバスは、ここから川に沿って梨の木越えの山に入って行く。
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 実際の行動は、先にこの真野湾側南岸の岬めぐりを済ませてから赤泊付近の海岸へ向かっているので、塩屋崎の次はこのルートを取って行っている。
 “真野御陵入口”とバス停は言うけれど、そこから御陵までは1.5キロも離れているので、そこまでは往復できない。公園の入口まで行ってみると、そこには木々の間に昭和天皇が昭和39年に順徳帝の真野宮と御陵にきて詠まれた歌の大きな歌碑が建っている。それには、
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  ほととぎす ゆうべききつつ この島に
         いにしへおもへば むねせまりくる

 と刻んであった。これをみると、皇室の先祖崇拝の念にうたれるような気がする。われわれにとっては、歴史上の事件の一方の当事者に過ぎないが、天皇にとっては大切なご先祖様のひとり、というわけだ。
 ただ、われわれのような平民でも「いにしへおもへば むねせまりくる」ことは多い。夏はとくにそうだ。
 そして、この夏は思い立って年表『思い出の索引』のまとめを始めているところなので、よけいにその思いもある。
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 ある記録によれば、昭和天皇の真野訪問はこれが初めてではなく、皇太子時代に軍艦「生駒」で恋ヶ浦に上陸し真野御陵を参拝した、というのだが、その確認はただふらっと歩いているだけではできなかった。ただ、このコースは順徳帝の流されてきたルートをなぞっているようで、これもまた意味深である。
 真野御陵と通称されているが、ここは実際には順徳帝が火葬にされた場所なのだが、宮内庁は御陵扱いにしている。
 1221(承久3)年に起きたこの事件のことは、「1053 呼崎」の項でも少しふれた承久の乱(じょうきゅうのらん)として名前くらいは誰でも知っているだろう。でんでんむしなどは、つい「変」と書いてしまうのだが、これも皇国史観の影響なのだろうか。

▼国土地理院 「地理院地図」
37.955516, 138.332385
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/15訪問)

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タグ:歴史 新潟県
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