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1446 狐越岬=知内町字小谷石(北海道)金山には当たらなかったけど温泉は出た知内町にはふたつのトンネルがある [岬めぐり]

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 海岸からは離れた山寄りの知内町内を走り抜ける新幹線のトンネルは、都合6つもあるのだが、道路トンネルはふたつしかなく、そのふたつとも涌元から小谷石へ行く道の間にある。
 長磯岬と孤越岬の間を抜ける“しおさいトンネル”は、330メートルくらいの長さしかない。涌元漁港のところにあった“いさりびトンネル”(こちらのほうは地理院地図にも記名がない)はその半分もなかったが、どちらもトンネルの名前としてはくだけている(くだけたるトンネル名はまったく例がないわけではない。三浦半島の佐島にも同名のしおさいトンネルがある)。だいたいは地名や地域名がつけられることが多いので、決まり切った名になるのだが、このふたつのトンネルについてはちょっと違う。それは、公募で命名したからだろう。
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 “道道小谷石渡島知内停車場線トンネル名公募”は、1995(平成7)年に行なわれている。そして、“しおさいトンネル”のほうは1997(平成9)年に完成しているのだが、“いさりびトンネル”については町史の年表にその記述がない。
 トンネル名公募とトンネル完成の間には、豊浜トンネルの崩落事故(1996(平成8)年)が起こっている。これはかなり衝撃的な事故だった。この岬めぐりでもその現場を通ったことがある。また、定点観測でもアクセスが多い岬としてあげていたのが、この岬だった。
 とくに同じような断崖絶壁を掘り抜いたトンネルが多い北海道内では、他所事ではなかった。その年には、工事中の“しおさいトンネル”の前で安全祈願祭が行なわれている。この事故以降、道内のトンネルの付け替えが各所で進んでいる。
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 前述したように、涌元以南小谷石までの道路は、1964(昭和39)年の開通であるから、このトンネルはそれからおよそ30年ほどしてから開通している。ということは、それ以前には別のトンネルないし旧道があったわけだ。
 長磯岬側は見えなかったが、孤越岬側には岬を迂回する旧道があったことが、車窓からも壊れかけたガードレールなどが見える。それで、そこに道があったことを伺い知ることができる。
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 旧道は岬の尾根を回り、その先にある岩島との間をすり抜けて走っていたらしい。この旧道もすでに、地理院地図からはその痕跡もみえない。
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 孤越岬の岩島(と書いているがこれは島ではない。だが、岩山というよりは岩島のほうがなんとなくぴったりするので)の岩肌は、黄色や赤く見える崖が露出している。
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 見るからに、マグマが噴出したときに水と接触して水蒸気爆発が起こり、それが冷却されて破砕されたような形跡であるが、知内町には温泉も湯ノ里の知内温泉やこもれび温泉がある。発電所の西側山裾にあるこもれび温泉は、同名の温泉が蔵王にもあるが、知内町のはプールなども備えた健康保養センターという公営の立ち寄り湯である。そこはバスでその前に立ち寄っただけだし、湯ノ里の知内温泉のほうも福島への往復で通過しただけ。
 このふたつの温泉は東西に1キロ弱の距離があるが、町の境界線の山から海まで伸びる断層の上に並んでいるようにみえる。
 いつできたのかはよくわからない(年表から探せなかった)がこもれびのほうは比較的新しい温泉なのに対し、知内温泉のほうは古い。なにしろ、“北海道最古の歴史を持つ温泉地”というのだから…。
 その開湯は、1247年とされている。宝治元年のこの年は、北条時頼が三浦泰村を討ち果たし、三浦氏が滅亡するという宝治合戦があった年である。
 アイヌの間では知られていたのだろうが、和人で最初にこれを発見したのは、源頼家の家臣荒木某という伝承も残っているらしいが、その人物はもともとは金山を探すためにこの地の探索に入り偶然に温泉にあたってしまったということのようだ。
 金山の話は当時かなり知られていたらしく、その後も長い間さまざまな動きもあったようだが、1766(明和3)年に至って幕府が派遣した目付の点検によって、金山の利益は期待できないとの報告があり、それで決着したということになったらしい。

▼国土地理院 「地理院地図」
41度33分12.33秒 140度26分19.03秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2016/09/05 訪問)

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タグ:北海道 歴史
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