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番外:増毛=増毛郡増毛町弁天町(北海道)鉄路も連絡船もなくなった街では次にどんな風を待つのか [番外]

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 高速バスを含めると札幌から幌延・豊富という長距離をカバーしている沿岸バスには、これからの西海岸の岬めぐりではずっとお世話にならなければならない。その手始めにまず、留萌=雄冬間の留萌別苅線に乗っている。そのサイトのトップページでは、シンボル・キャラクターらしい萌えっ子イラストとともに、以下のような文言が並んでいる。

鉄路は無くなったけど私たちは元気です。また遊びに来てくださいね。
【お願い】
 全国には、存続が危ぶまれるなか、自社努力や国や都道府県、沿線自治体等からの公的な補助、お客様の温かい支援等をもって維持する公共交通が数多くあります。身近な鉄道や路線バス、船(フェリー)を将来にわたって維持するために、積極的なご利用をお願い申し上げます。
 
 公共交通機関網を、なんとか守るためには、結局みんながたくさんひんぱんに利用するしかない。一度だけやってきて一度だけしか乗らない通りすがりでは、たいしたことにはらないが、沿岸バスで小雨の増毛を二度通過した。
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 テレビCMでもよく見かけるこの二文字。それとはまったく関係のない「増毛」もアイヌ語源で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」「マシュケ」が転じたもの、と町のサイトでは言う。
 なぜどのくらいカモメが多いのか。別に野鳥の会のように目視で数えて実態調査をしたわけではなく、ニシン漁が盛んだった頃のイメージからなのであろう。
 1706(宝永3)年に松前藩士が知行したところから、和人の記録に表れるこの地は、それから約50年後に増毛場所ができて、本格的な和人の定着が始まっている。
 ニシン漁のもたらす繁栄を基礎に、幕末には沿岸警備の要衝として、明治期には交通網の整備が急速に進んで、鉄道と港湾とを結ぶ拠点として重きをなした。
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 つい先頃廃線になったばかりの留萌=増毛間の鉄道の名残りは、この岬めぐりの計画を立てる段階では、まだMapionには、堂々と白黒の鉄道軌道の記号線がしっかりと描かれたまま残っていたくらいだった。
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 その線路は、留萌からずっと海岸沿いを走っていたらしいが、波型に凹凸が曲線を描く海岸の、凹の湾岸を辿って港の北寄りに終点の増毛駅があった。線路の陸側は40メートルくらいの小高い丘が北に伸びており、その丘の北と西側に町が広がっている。
 凸の部分の町並みのつくる海岸線も特徴があって、こういう海岸線はなにか八方破れの無防備なような感じがしておもしろい。
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 国道から外れてバスが市街に入って行くと、なにやら歴史を感じさせる建物もある。町では、鉄道がなくなった後、主に往時の繁栄を偲ばせる大正期の町並みを復元させて売り出そうとしているようだと、後で運転手さんが教えてくれた。
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 増毛駅の建物もなくなっているが、それも復元する計画もあるらしい。留萌からのバスには、数人の乗客もいたが、みんなここで降りてしまった。観光目的で来る人も、それなりにあるらしい。こちらはバスから降りないで、通り過ぎるだけだから、たいして書くこともないし、写真もほとんどない。
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 だが、誰もがこの街から連想で思い浮かぶのは、『駅  STATION』ではなかろうか。
 1981年に製作されたこの映画は、個人的にはみんなが絶賛するほどの名作とも思えないのだが、いくつか印象に残るシーンがあって、それで忘れない映画のひとつである。
 円谷選手の手紙のナレーションとか、大晦日の夜居酒屋で紅白の「舟唄」が流れる場面とか、小さな駅の改札口と雪の町の間を出入りする人々とか、駅前の角に建つ食堂の佇まいとか、増毛から雄冬へ向かう連絡船が欠航だと言う場面などが、断片的に記憶に残っている。
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 そのロケに使われた食堂は残っていて、今も角に建ち観光協会が使っているというが、なんか映画の印象とは雰囲気が違う。「風待食堂」という同じ看板も掲げているが、なんだか、すごく違う。
 ナニが違うと感じる要因なのか。もちろん、周囲の建物や、道路などがきれいに新しくなっているのは当然だが、それだけではない。
 写真をネットで探してきて比較してみて気がついたのは、角に電柱があるかないか、その違いだった。
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▼国土地理院 「地理院地図」
43度51分21.35秒 141度31分29.46秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2017/07/02 訪問)
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タグ:北海道
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