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1515 千鶴崎=十和田市奥瀬(青森県)湖底に目を向けて見えないところも想像してみると… [岬めぐり]

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 「番外:奥入瀬川」の項以降、これまでの各項の所在地は「十和田市奥瀬」と表記してきた。実はこれは地理院地図での表記ではなく、Mapionの表記に寄っている。国土地理院準拠の原則を崩してまで、あえて地理院地図での表記を採用していなかったのは、それだと「十和田市-」とすることになるからだった。
 「十和田市-」の「-」とは何かがわからないので、そのまま表記するのがなんとなくためらわれた。「-」は「一(いち)」ではなく、横棒であるから、どうやらここは字地名地番もないよという意味にもとれる。
 青森県十和田市の「-」は、奥入瀬川流域から山に入ってずっと続き、湖の周辺に及んでいる。ただし、焼山、子ノ口や宇樽部、休屋などのように平地で人家がある開けた場所は「-」ではない。
 地理院地図では、それらの地域の住所表示は「十和田市大字奥瀬」となっているのだ。その範囲はやたら広く、同様に「-」も広大な地域を占めている。
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 十和田湖の東湖と中湖を分けているのは、前方後円墳のような、あるいは鍵穴のような形(もうこんな鍵穴は古い南京錠くらいしかないか)をした御倉半島だったが、中湖と西湖を区切るのは中山半島という。
 最も広く幅のあるところでも800メートルに満たず、狭く細い凸凹に富んだ痩せた半島の名は、その北端にある中山崎によるのだろう。いやいや、半島の名のほうが先で、その先端だから中山崎になったのか、卵と鶏でどっちがどうだかわからない。
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 細くて凸凹の半島は、上のほうも凸凹していて、標高500メートル前後の山がいくつもぽこぽことある。しかし、湖水面自体が標高400メートルなのだから、われわれが風景として見ているぶんには、100メートル前後の凸凹が並んだ半島ということになる。
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 この半島の先端に近い、中湖の西岸にとんがって突き出しているのが千鶴崎で、その周辺にも業平岩、小町岩、蝋燭岩などの表記が、地理院地図ではある。業平に小町とくれば、これはもういかにもなにかストーリーがありそうな命名だが…。
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 植生に覆われているが、千鶴崎も崖のようなところもあり、その尖っている形状からも、半島のぽこぽこした山とともに、カルデラをつくることになった火山活動の影響を示したものだろう。それは水面下の湖底にもずっと続いていて、千鶴崎が向いている北の方向へは、急激な断崖が300メートルの深さまで一気に落ち込んでいる。
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 そして、千鶴崎の先端から東北東490メートルの地点で垂直に湖底に降りたところが、十和田湖の最深部「・327」ポイントなのだ。
 東湖の東岸から、御倉半島の鴨ヶ崎へ、そして中山半島の千鶴崎へ、さらに西湖の西岸の猿鼻岬まで、まっすぐ引いた線を断面図として作図をしてみようかと手を付けかけたのだが、縮尺をできるだけ正確に表現しようとすると、結構めんどくさくなってやめた。断面図はなくとも、せいぜい想像してみたい。
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 湖面上に出ている千鶴崎だけを眺めていると、確かに紅葉のシーズンにはきれいだろうなと、なにやら平和でのんびりとした感じしかしないが、湖水の中に隠れている急崖を想像すると、この地形と風景をつくるに至った、荒々しい巨大なエネルギーにも思いが及ぶ。
 金子みすゞさんの詩のように、「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ」ということになろうか。
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 千鶴崎を回ると、その先には千鳥ヶ浦に続く中山崎が大きくなる。

▼国土地理院 「地理院地図」
40度26分46.66秒 140度53分5.55秒
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dendenmushi.gif東北地方(2017/09/06 訪問)
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タグ:青森県
きた!みた!印(32)  コメント(2) 
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コメント 2

水郷楽人

こんばんは。いよいよ大晦日ですね。今年一年ありがとうございました。(^O^)/。。
佳いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。m(__)m。。
by 水郷楽人 (2017-12-31 21:26) 

dendenmushi

@今年は恒例記事の作成が大晦日から元日にかけての作業になりました。
by dendenmushi (2018-01-01 00:56) 

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