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1520 十和田湖の岬まとめ=十和田市・小坂町(青森県・秋田県)ふたつの画像とリストで… [岬めぐり]

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 「十和田湖」の語源も、実は「トーワタラ」というアイヌ語であるという。その意味は「絶壁だらけの湖」なんだって。なるほど、地図で見るとその通りではあるね。
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 展望台などから見ると、もっとはっきり実感できるのだろうか。湖の周囲はぐるりと山に囲まれている。しかも、その山が切り立っていて、まるで屏風をめぐらせたかのような景観を示している…はずなのだが。湖岸で眺める景色では、山もそう高く切り上がっているようには見えない。それよりも、地図でみてその周辺の見えない部分も含めて想像するほうが、その実態はつかみやすいかな、と考えていた。
 するとたまたま、Batholithさんという人がスペースシャトルの地形データを使用してカシミールでレンダリングした図をパブリックドメインとして公開しているのを見つけた。さっそくそれを使わせてもらおう。(表記の文字はでんでんむしが加えた。)
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 これで、十和田湖全体が大きな火口湖である様子がよくわかる。では、その火口をつくった火山爆発というのは、いつ頃のことだったのか、もういちどおさらいしてみると、約2万5,000年前(大不動噴火)の噴火と約1万3,000年前(八戸噴火)の陥没によると考えられているという。
 そこでまず、十和田湖の原型となる外縁がつくられ、第一カルデラを形成する。そしてその後、約1万年前にその大一カルデラの東南部で大噴火が起こる。カルデラ内部に別の新しい五色岩火山が形成された。爆発的噴火が多発しそれが火口を拡大し大きな山体を成長させていった。
 そして、約6,200年前の噴火でカルデラ内部に第二のカルデラをつくるが、火口壁が崩壊して第一カルデラの湖水が火口に流入した。これにより第一カルデラと第二カルデラがひとつになり、中湖ができた…ということになるのか。
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 「1513 鴨ヶ崎」の項では「最初のカルデラ湖ができたのは5万5,000年~1万5,000年前」で、「中湖ができたのは約4,000年前頃」と書いていたのだが、参考にする資料が異なると数字まで変わってしまう。それくらい、はっきりとはわからない、ということだ。
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 また、同じ項目で中湖については「1,100年前という説もあり」とも書いていたが、これは少し事情が違うようだ。915年(延喜15)年の大噴火というのがあったらしい。その噴火は、日本国内で過去2000年間に起きた最大規模の噴火であった、というのだ。それが御倉山溶岩ドームをつくったのだが、その記録がどうやら現地情報としてはっきり残っていないらしい。
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 カシミールの3D地形図は、カルデラ壁を想像するのに役立つが、湖の中はわからない。「1515 千鶴崎」の項では、湖底にも眼を向けて断面図を描いてみようとしてめんどうだからやめた、と書いていた。そんなことはしなくても、十和田ビジターセンターで、ちゃんとその立体模型がメインで展示されていた。この写真を使えばいいのだ。湖水面の下から湖底まで「絶壁だらけの湖」だったことがよくわかる。
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 これで、両々相俟って、十和田湖の全容を想像し、認識することができるだろう。
 「1512 日暮崎」から「1519 寺子ノ岬」まで、8つの岬のまとめを兼ねて、湖の全体像を俯瞰しておきたい。
 1512 日暮崎=十和田市奥瀬(青森県)御倉半島西側の岬は一日の終りに幕を引く岬なのか
 1513 鴨ヶ崎=十和田市奥瀬(青森県)この岬の下から千丈幕は湖の中にも何段か階段をつくっているような…
 1514 猿子崎=十和田市奥瀬(青森県)屏風のような崖と山で囲まれている十和田湖は巨大な雨水桶なのか
 1515 千鶴崎=十和田市奥瀬(青森県)湖底に目を向けて見えないところも想像してみると…
 1516 中山崎=十和田市奥瀬(青森県)中湖と西湖を分けるここで青森県の岬はおしまいに
 1517 猿鼻岬=鹿角郡小坂町十和田湖(秋田県)廃藩置県以来137年目にしてやっと確定した十和田湖の境界線は6:4で線引
 1518 よどの岬=鹿角郡小坂町十和田湖(秋田県)鉛沢と鉛山と鉛山峠を越えた向こうにあるもの
 1519 寺子ノ岬=鹿角郡小坂町十和田湖(秋田県)その昔教科書で初めて知った十和田湖のこと

 これで十和田湖の岬めぐりは終了。towadako-6.jpg
 帰りは、休屋からJRバス東北のバスで焼山まで降りて、そこからまたバスで三沢まで戻った。
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 三沢からは青い森鉄道で八戸まで行き、IGRいわて銀河鉄道に乗り換えて、岩手山を見ながら盛岡へ出た。青い森鉄道もいわて銀河鉄道も、元JR東北本線の在来線の一部を、第三セクター方式で引き継いだもので、相互に乗り入れもしている。そのお互いの境界駅が目時になっているのは、青森県と岩手県の県境のためでもある。
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 いつも、新幹線で長いトンネルで走り抜けるところなので、こういう機会にのんびりと別の風景を楽しむのもいい。
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▼国土地理院 「地理院地図」
40度26分26.11秒 140度51分40.92秒
とわだまとめM-1.jpg
dendenmushi.gif東北地方(2017/09/06 訪問)
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きた!みた!印(27)  コメント(2) 
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コメント 2

kohtyan

去年8月に十和田湖へ行き、遊覧船に乗りました。周囲は山に
囲まれていましたね。記事を拝見して、よく解かりました。
by kohtyan (2018-01-18 10:35) 

dendenmushi

@kohtyan さんも行かれましたか。予想以上に人が少なくて閑散としていると思いましたが、夏だったからでしょうね。
by dendenmushi (2018-01-18 11:30) 

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