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1589 早崎=香川郡直島町(香川県)直島製錬所の前にある禿山で禿島の寺島の先に低い灯台がある小さな岬 [岬めぐり]

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 当初、豊島にすげなく断られた結果、直島に置かれることになった製錬所は、後にその豊島との浅からぬ縁が双方ともに予想もしない形で復活することになる。
 豊島の産廃事件については、后飛崎のところで触れていた。

1581 后飛崎=土庄町豊島家浦(香川県)あの豊島産業廃棄物事件の現場はここだった

 このとき、残された産廃の処分にあたっては、直島の三菱マテリアルに船で運ばれて処理されたというのだ。このあたりの経緯については、当の三菱マテリアルのサイトで、以下のように記していた。

1990(平成2)年、直島に隣接する豊島で、16年間にわたり産業廃棄物が不法投棄されていたことが判明しました。直島製錬所は、香川県が行う産廃中間処理のための土地・製錬所インフラ・従業員の出向等を含む全面協力を決定。さらに、処理後の残渣を製錬原料として再利用するリサイクル事業を開始しました。
これをきっかけにリサイクル事業を強力に推進し、現在では廃棄物処理に留まらず、有償で購入する廃基板類(金銀滓)処理を操業上の重要な柱と位置付け、百周年を迎える2017年の世界トップ到達を目標に掲げ処理量を増やしています。

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 その後2017年の「直島製錬所創業100周年のお知らせ」というプレスリリースによれば、「近年ではリサイクル分野にも注力し、11万トン/年の金銀滓(E-Scrap)※2処理能力を持つに至っています。当社全体では、グループ企業である小名浜製錬株式会社と合わせて、約14万トン/年(従来比+約3万トン)と世界最大の処理能力を有し、今後とも有価金属の回収・再資源化事業の拡大を図っていくこととしております。」としている。
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 最初に精錬所の設置を拒まれた豊島で産廃事件が起き、その産廃処理のために、豊島から引き取って始めたリサイクル事業がきっかけとなって、事業の大きな柱の一つになっていったというのも因縁を感じさせる。
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 三菱マテリアルの直島製錬所の中心部は、寺島という禿山の奥にある。
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 寺島の禿山をぐるりと回り込む水路がって、そこが風戸港という港になっている。
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 ハゲ島の北西側に細長く突き出したところがあって、その先端部が早崎となっている。
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 早崎の先の付近でこそ少しは緑もあるが、寺島の全体は禿山なので、製錬所の玄関口がこれではイメージが良くないということだろうか。寺島では植林の試みも行なわれているらしい。
 早崎の先端には低い灯台もあって、その西側には次の岬である獅子渡ノ鼻も、玉野の造船所も見えてくる。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度28分49.17秒 133度58分20.13秒
スクリーンショット 2019-04-13 10.59.53.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2018/10/12 訪問)

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タグ:香川県
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1588 重石ノ鼻=香川郡直島町(香川県)赤茶けた三菱マテリアル直島製錬所の中にある小さな岬 [岬めぐり]

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 いまでこそ都道府県の名前とその線引きは、確固不動のように思えるが、明治の廃藩置県の当初には、それは大きく揺れ動いていた。香川県の直島は、岡山県の目と鼻の先にあり、岡山寄りに食い込んでいるようにも見えることや、昔から境界をめぐる争いがあったこと、現在でも境界未定のところがある場所だということは、前にも触れたが、今度は直島が所属した県の変遷をみてみよう。
 1868(明治元)年の廃藩置県のときには、倉敷県ということになっていた。それから3年後には丸亀県になって、その後香川県になるが、3年も経たないうちに名東県(みょうどうけん)になっている。ほとんどの人は、そんなん聞いたことがないと思うはずだが、名東という名の町はいまも徳島県にあるという。名東県は阿波と讃岐と淡路をひっくるめたような県だったらしい。
 それがまた2年後には再び香川県になり、なったかと思うとまたその翌年には愛媛県になって、それは10年くらい続いたが、1888(明治21)年にまたもどり、三度目の正直でやっと香川県に落ち着いたものだ。
 明治維新の混乱と大変さを垣間見るような話である。
 直島村が直島町になったのは、1954(昭和29)年のことであるが、この島と三菱の製錬所との縁は古く長い歴史をもっている。直島村だったこの島の、集落とは離れた北の端で、三菱合資会社の中央製錬所が操業を始めたのは、1917(大正6)年のことだった。
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 当時は、瀬戸内海沿岸には銅を産出する鉱山もいくつかあった。できるならその鉱山の近くで精練するのが望ましいが、その作業には亜硫酸ガスの排出を伴う。その頃には公害という言葉は誰も知らなかったのだろうが、足尾や別子などではすでに問題が起こっていた。
 なるべく煙害の影響を少なくしようと、瀬戸内海では犬島、四阪島、契島などの島々に製錬所が置かれるようになった。三菱も当初は豊島に目をつけて交渉をしていたが、豊島は受け入れなかった。そこで、それではとその隣の直島村と当時最新技術を駆使して煙害を防止することなどを条件に交渉を始め、直島では村興しのためになるならと製錬所設置を認めこれを受け入れたものだった。
 現在は、巨大な煙突?が目印にもなっている三菱マテリアル直島製錬所として、直島北部一帯で操業を続けているが、その事業内容も銅の精練から産廃処理やリサイクルなどに変化してきているようだ。
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 小豆島の土庄港を出て、岡山県の宇野港に向かっているフェリーは、無人島の間をぬうようにして重石ノ鼻に近づいていくが、それに連れてあたりの風景が一変する。
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 一様に赤茶けたままで、山にもほとんど緑はないように見えるが、これは煙害のせいというより山火事のせいであるという。だが、煙害も大いに影響があってのこの景色なのであろう。
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 重石ノ鼻は、広い製錬所の敷地内の北東部に出っ張っている岬だが、ほんの小さな出っ張りの周囲には、何かの貯蔵タンクのようなものが何基も並んでいる。
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 フェリーからその景色を眺めながら、岬の北を西へ進んで行く。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度28分35.30秒 133度58分56.74秒
スクリーンショット 2019-04-13 10.59.21.jpg
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タグ:香川県
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1587 ヘラガ崎=玉野市石島・香川郡直島町(岡山県・香川県)両県の県境が未確定のままです [岬めぐり]

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 井島の山火事は、島のほぼ全域に影響が及んでいたようで、西海岸に回ってみても、その回復しきっていない焼けた山肌が痛々しい。養殖の筏が並ぶ井島の西海岸で、その先端にあるのがヘラガ崎で、ここが井島の西の端になる。
 井島井島と書いてきたのは、島の南西から眺めているので、見えている部分の島はすべて井島だからだが、これは香川県側の名前で、北部3分の1を占める岡山県側の呼び名は石島。そして、この両県の県境がヘラガ崎付近を通っているはず…。
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 ところが、地理院地図では、105メートルのピークから、西へ下っていく県境の線が示されているが、その線は断崖の海岸に降りる前に、山の斜面の途中で消えている。
 実は、ここは県境が確定していない未確定の場所として残されたままになっている。この付近では古くから境界線をめぐる経緯があったことは、前にも書いたが、その流れが影響してのものだろうか。
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 ヘラガ崎は、ちょっと北向きにしゃくりあげた断崖は、県境の北側に位置しており、地理院地図の表示ではそこは「岡山県玉野市石島」となっている。そこから少し南に下ったところでは「香川県直島町」と表記が変わる。その厳密な区分けのラインが、この断崖の海岸線のどこに引かれるかは、まだわからないというわけだ。
 多くの例では、こうした境界線が岬を利用して引かれているので、ここのケースでもヘラガ崎そのものが県境の線引きを分けるという可能性もある。現に井島を曲がりながらも東西に横断する県境の東側は、戸尻鼻を通っている。そこで、この項ではヘラガ崎は岡山県と香川県の両県にまたがるという解釈をしておいた。
 ヘラガ崎の北側遠くに見えるのは、岡山県玉野市沼で、出崎の半島である。ここも以前に書いていた項目があった。
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 この出崎とヘラガ崎の間の海域にも、県境は引かれるはずなのだが、ここも2キロ以上にわたって境界線の表示が途切れている。境界未定は陸地だけでなく、海も含んでのことらしい。
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 さっとまっすぐ線を引いても大差ないように思うが、それができないのは、この海域に何か線引きを左右するような重大な要素が隠されているからなのだろうか。なんならもう一度、樽でも流してみますか?
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度29分55.97秒 134度0分28.41秒
スクリーンショット 2019-04-13 10.58.21.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2018/10/12 訪問)

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